高さ70mの「高層木造ビル」が東京・日本橋に誕生【2025年】
東京・日本橋に国内最大にして最高層となる地上17階建て、高さ70mを誇る“木造高層ビル”が建築される。「三井不動産」と「竹中工務店」が計画し、2025年の完成を目指しているという。
発表によると、このビルの建設は、サステイナブルな社会の実現に向けた大きな一歩を踏み出す取り組みなのだとか。
木造ビルの建築時に排出されるCo2排出量は、一般的な鉄骨ビルと比較して20%も少ない。そして「竹中工務店」が提言する「森林グランドサイクル」では、森林を「伐採」→「木材として使用」→「植林」といった計画的なサイクルで活用。木造ビルの建築が森林の適切な活用方法となれば「無計画な伐採」や「資源の無駄使い」も防止できそうだ。
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なお、木造建築物の最大の弱点ともいえる耐火性能においては、最先端の耐火集成材「燃エンウッド」を使用することで克服。
しかし、ビル用の木材は需要も生産量も少ないことから、コスト的にもコンクリート建築が優ってしまっているのが現状。なるほど、木造ビルがいまだ希少な存在であることも納得できる。
5年後、この大型木造ビルの完成をきっかけに、街と自然の環境がよりよい変化を遂げることに期待したい。
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