「鳥がV字編隊で飛ぶ理由」が超サステイナブル!

朝焼けが眩しい多摩川の河川敷で、川面から立ち上る“けあらし”を見つめながら「釣れねぇなぁ」とつぶやく......これ、私の週末によくある風景です。

大人になってからハマったブラックバスフィッシング。「バス釣りはスポーツフィッシング。釣れる釣れないじゃなくて、戦略を組み立てて、戦術を練って、それをいかに実行できるかを楽しむものであって」なんてご立派に謳ったところで、やっぱり釣れなきゃため息のひとつも出るわけで......。

Lu-gangで肉まんでも買って帰ろっかな」。かじかんで、ろくにキャストもできなくなった手に息を吹きかけながらふと見上げた空に、見事なV字の編隊が。

©2023 NEW STANDARD

カワウ(川鵜)です。

ここ20年で2倍ほどにも個体数を増やしたとされる水鳥・カワウ。ちなみに、岐阜・長良川などでおこなわれる伝統漁法「鵜飼い」のウは、カワウよりもひと回り大きく、大人しい性格のウミウ(海鵜)だそうです。

さて、上流方面へと飛び去っていったカワウの一団ですが、その後もくるわくるわ。ほんの数分の間に計100羽以上のカワウが、大小さまざまな群れで編隊を組んで飛んでいきます。

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カワウをはじめとした、主に長距離を移動する鳥がV字編隊を組むのは、空気抵抗を減らし、体力を使わずに飛び続けるための行為であることは広く知られています。

が、近年の研究によると、鳥たちは正面から受ける空気の抵抗を軽減しているだけでなく、前方を飛ぶ個体の翼の上下動によって発生する“上昇流”をも活用していることがわかったのだとか。

さらに、大陸間を横断飛行する種などは、先行する鳥の翼の動きを(なんらかの能力で)正確に把握して、コンマ数秒の時差で羽ばたき、推進力と揚力を最大化させるといった高等な技術も駆使して体力温存をはかっているそうです。

多様性に満ちた自然界には、まだ解明されていないさまざまなサステイナブルなチカラの数々が眠っていることでしょう。

「おやつなトピック」って?

Z世代のインターンから、この道うん十年のベテラン編集者まで、TABI LABO“ナカの人”がリレー形式で担当するコラムです。

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おやつなトピック
甘いものに手を伸ばす代わりに
小腹を満たすコラムはいかが?

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Top image: © SHUHEI KOBAYASHI, 2023 NEW STANDARD
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。