使用済の紙おむつが、コンクリートやモルタルの砂の代わりになる可能性

使用済の紙おむつの処理方法として、建築分野に活かす案が出てきているらしい。

学術誌『Nature』に掲載された研究によると、使用済の紙おむつは将来的にコンクリートモルタル砂の代わりとして使えるとのこと。一般的な平屋なら、建設に使われる砂の8%を使用済紙おむつで代用できるそうだ。

なぜ紙おむつが建築材料になり得るのかというと、素材に使われている木材パルプや綿、ポリエステルなどが骨材としてぴったりだからなんだそう。もちろん、赤ちゃんのうんちを取り除いてから使用するため、臭い建物になることはないという。

紙おむつを建築材料として使えるようになると、住宅の建設コストを抑えられるらしい。また、毎年数百万トンも廃棄されている使用済紙おむつの削減効果も期待できるとのことだ。

紙おむつが建築現場で使われるようになるには、おむつの回収や洗浄などの方法を確立する必要がある。加えて、建築に関する法律や規定などの改正も避けては通れない。

それでも、建設コストを抑えて廃棄物の量も減らす効果が見込めるなら、この革新的な方法が実現することを願いたい。

Top image: © iStock.com/petrunjela
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。