プラスチックを食べる虫が「生分解可能な梱包材」に!
以前、「TABI LABO」でも取り上げたことがあるが、ペットの餌などで使われる「ミールワーム」は、今、プラスチックを食べられる存在として注目を集めている。
そんなミールワームの力を利用して、生分解可能な梱包材が作られたそうだ。
開発を手がけたのはCharlotte Böhningさん。彼女のウェブサイトに記載されている内容によると、ミールワームによる素材の「Chitofoam」は、プラスチックに匹敵するほどの耐久性や耐水性、軽さを備えているとのこと。それでいて、堆肥可能なのが嬉しい点だろう。
ちなみに、「Chitofoam」はミールワームの外骨格から特定の分子を取り出し、廃棄物から作ったバイオポリマーと一緒に混ぜるところで完成するそうだ。
「Chitofoam」は加工するハードルが低く、包装紙や緩衝材、カップなど、様々なプロダクトに利用できるという。それだけじゃない。抗菌性や防カビ性を兼ね備えているという利点からも、プラスチック以上に有用と期待されている。
今後、Charlotteさんの開発によって、どれだけのプラスチック廃棄物が減少するのかに注目だ。
Top image: © Doppelgänger