廃漁網から生まれたトートバッグ。amu、大阪・関西万博パビリオンと共同開発

廃漁網のアップサイクルに取り組むamuが、2025年大阪・関西万博に出展されるパビリオン「BLUE OCEAN DOME」と共同で、廃漁網由来の生地を使用したトートバッグを開発。

このトートバッグは、同パビリオンで活動するスタッフ向けのノベルティとして活用され、来場者に海洋ごみ問題への意識を喚起する役割を担うという。

海の蘇生を目指すコラボレーション

「BLUE OCEAN DOME」は、循環型社会の実現を目指す団体ZERI JAPANが出展するパビリオン。

2050年までに海洋プラスチックごみによる追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の実現に向け、海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護をテーマに掲げている。

今回のコラボレーションは、パビリオンのテーマである「海の蘇生」に、amuの理念が共鳴したことから実現したとのこと。

トートバッグの生地には、amuが提供する廃漁網由来のマテリアルブランド「amuca®」が全面に使用されている。

© amu株式会社

海の文化と課題を伝えるデザイン

トートバッグのデザインには、宮城県気仙沼の港町で行われる「出船送り」の風景がモチーフとして採用された。

遠洋漁業に出る船の安全と大漁を祈って見送るこの行事は、人と海をつなぐ象徴的な営みであり、海と共に育まれてきた文化的な価値を伝える意図が込められている。

製品には「amuca®タグ」が付属し、QRコードを読み取ることで、原材料となった漁具の回収地域や製品化までのプロセス、デザインに込められた想いをストーリーとして知ることができるという。

© amu株式会社
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amuは、このトートバッグに加え、宮城県気仙沼市の廃漁具をリサイクルしたサングラスも寄贈している。

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Top image: © amu株式会社
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