人と自然、素材と環境。美しさとはナンダ

大自然の迫力に息をのむ。少なからずこんな経験があると思います。では、その自然の中に無機質な人工物が重なるとどうでしょう。

自然は自然だけの方が崇高なのか?
造形物はそれだけの方が端麗なのか?

大自然
VS
造形物

©WILLETT CREATIVE SERVICES, LLC
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自然の風景のなかに人工的な造形物を重ね合せる。「Co-Existe(共存)」と題されたこのプロジェクト、あなたの目にはどう映るでしょうか?

オブジェのカタチはみな似てはいますが、素材は大きく異なり、自然の対極にあるデジタルテクノロジーを駆使して形づくられたもの。主催者たちは、これを周辺の風景に溶け込むようにデザイン、配置したそうです。

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「手つかずの自然」という表現があります。が、本当の意味で地球上にまったく人の手の介さない自然は、もうほとんど残されてはいません。

人が美しいと感じる自然、もしかしたらそれは誰かが手を入れた人工的なものなのかもしれない。あるいはそれを理解しているがゆえに、こうして自然と造形物との「共存」のなかにも、私たちは慈しみに似た感情を抱くのかもしれませんね。

Art Direction: Ezequiel Pini + Willett
3D Design and Retouching: Ezequiel Pini
Photography: Cody Cobb

Top image: © WILLETT CREATIVE SERVICES, LLC
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。