加工なし!フィリピンにある「流木のドラゴン」のクオリティが高すぎる・・・
イングランド南部にあるデヴォン出身のアーティスト「James Doran」氏が創りだしたのは、流木を使ったアートだ。
一切加工されておらず、スチールの支柱を元に、流木その物の持つフォルムを活かして創られている。そうと説明されても信じることが難しいほどに、筋骨隆々な生物の肉体を見事に表現している。
以下に紹介するのはそんな彼が創りだした作品の中でも一際目立つ、架空の生き物「ドラゴン」をモチーフに創られたもの。凄い迫力だ。
一体の生物を流木で創り出すには数千時間という途方も無い時間がかかるそうだ。もちろん、ドラゴンのみではなく実在する動物をモチーフにしたものもある。特に馬は必見だ。
元々、小さな頃から両親が営んでいたアンティークのリペアショップを手伝っていた彼は、木工技術の知識を自然と身につけていった。その後、大手家具店で仕事をするようになるが、1989年に休暇の延長で初めてフィリピンを訪れた。
そして、現地の地方の美しいビーチや色彩豊かな自然環境、さらにそこに住む人々の技術にも一目惚れ。翌年1990年には、現地にオフィスを創り、木製の家具などをヨーロッパやアメリカで売り始めたそうだ。
上の画像で紹介されているのは、そんな彼が始めた流木アート。すでに10年以上作品は創り続けているそうだが、2013年にフィリピンのハイエンを直撃した大型台風をきっかけに、小さなコミュニティをつくってビーチに落ちている流木を新たに拾い始めた。
現地の人への恩返しも
その後、現地の機関との親交を深めながら3つのプロジェクトを開始。5年間で80,000本の植物をセブ島に植える「80,000 trees」やタクロバンシティの女性たちが手造りアクセサリーをつくる「Tacloban Crafts」。同じくバンタヤン島の女性たちによる「Bantayan Crafts」などを立ち上げ、現地の人々の生活を助けるために様々な活動を行っている。
作品が世に広まることで多くの人に自然について考える機会を持って欲しいそうだ。
彼の活動の詳細やその他の作品は、WEBサイトで見ることができる。流木で作られた写真立てやハンドクラフト製品など様々んな商品が各ページで購入できるため、一度webサイトを訪れてみるといいかもしれない。
Reference:80,000 trees,Tacloban Crafts, Bantayan Crafts
Licensed material used with permission by James Doran