スクラッチやCD挿入にも対応、「レゴDJプレイヤー」のレベルが高すぎる
名機「CDJ-2000」がレゴに
テクノ、ハウス、ディスコ、EDM、エトセトラ。
音楽性によってロケーションや設備は様々で、同じ「ダンスフロア」と言ってもその様相は実に様々だ。その中でたった一つ、ほぼすべての現場で共通しているものは何か?
答えは、「Pinoneer」のCDJシリーズ。
CDJシリーズは、DJコントローラの世界標準を定めてきたといっても過言ではなく、特に有名な「CDJ-2000」は、クラブやレイヴ、EDMフェスの現場に通う者なら一度は目にしたことがあるはずだ。
そんな名機が、音楽とは別の世界でクリエイティブの源となっている。
レゴのアイデア募集ページ「レゴ®アイデア」にて、CDJ-2000を再現した素晴らしい作品が投稿された。
スクラッチや選曲を再現し、CD投入も可能。インタラクティブ性が圧巻のクオリティに
各ボタンやノブ類はもちろん、ディスプレイや端子部分に至るまでフルカラーで再現され、非常に完成度の高い仕上がりとなっている。
さらに衝撃的なのは、DJプレイヤー・ターンテーブルとしての機能のほぼすべてを、実際に動かして再現できること。
左上に取り付けられたUSBは着脱可能で、側面下部の投入口からCDを挿入することもできる。さらに、ディスプレイの波形モニターはジョグのスクラッチと連動して動くほか、ディスプレイ部を付け替えれば選曲画面にすることもできる。
選曲画面のパーツにも、画面と連動して動くノブも搭載され、実際に選曲を行っているような挙動に(しかも、画面に並ぶ曲は全て実在の有名曲)。
隅から隅まで原作に忠実なビジュアルに加え、本物さながらのコントロールまで可能にした再現度の高さは、レゴアイデアの中でもかなりクオリティの高い部類だ。
デザイナーのMegragadó Gladiátor Ezredes氏は(選曲的に)おそらくEDMファンと思われるが、彼のクリエイティビティは、界隈を超えて誰の目にも輝くだろう。
支援が増えれば実製品化。子どもが「クラブカルチャー」に触れる機会になるかも?
モチーフ自体はややニッチだが、評価はかなり高いようで、7月17日の投稿から1ヶ月経たずに4000人以上のサポートを獲得。10000人を超えて公式の目に留まれば、レゴの公式商品として発売されるだろう。
本物のCDJは中古でも20万円近くするため、本格的にDJをする気がないなら中々手の届くものではないが、レゴならばもう少しお手頃のはず。
これを機に、レゴでものづくりをしながら、子どもがクラブカルチャーに興味を持つ可能性だってないこともない(希望)。
レゴ®アイデア公式の投稿ページで「SUPPORT」をクリックすれば、アナタも文化支援に助力できる……かも?笑