動物のペーパーアートが、無言で訴えるメッセージ
緻密に作り上げられた幾何学模様に、「CGかと思った」「永遠に見ていられる」と、絶賛の声が相次いでいる。
これらの作品はマニラを拠点に活躍するアーティスト、Patrick Cabralさんによるもの。一枚一枚切り抜いた紙を幾重にも重ね、ひとつのペーパーアートを作り上げている。
でも、話題になっている理由は、その美しさだけじゃない。これらのモデルとなっている動物たちには「共通点」があるのだ。
絶滅危惧種の保護を
ペーパーアートで支援
作品となっている動物たちは、すべて絶滅危惧種。上の画像はスペインオオヤマネコを切り抜いたものだ。他にもパンダやトラ、ゾウなど親しみ深い動物も登場する。
Patrickさんは「Endengered Species(絶滅危惧種)」と名付けた取り組みでこれらの作品を製作。その利益の50%を、生物多様性の保護などを目的とする「World Wide Fund for Nature (WWF)」の支援に充てているのだ。
地球上から消えうせようとしている動物たちの、吸い込まれそうなくらい精巧で美しい切り絵たち。まっすぐこちらを見つめてくる静謐な瞳は、私たちに何かを語りかけてくるようでもある。
ホッキョクグマ
パンダ
センザンコウ
トラ
アカオオカミ
ゾウ
サイ
ゴリラ
ミンドロスイギュウ
元々はタイポグラフィーをメインに行なっていたアーティストだそうが、メッセージ性溢れる切り絵にも今は多くの人が心を掴まれている。活動支援やその他の作品に興味のある人は、WEBサイトやInstagramもどうぞ。
Licensed material used with permission by Patrick Cabral