タブレットケースの中身は……花椒!?

美活、朝活、温活にサ活……。世の中にはありとあらゆる「〇活」があります。なかには、四川呂類や湖南料理などのシビれる辛さを楽しむ「マー活」なんてのも。

滝のような汗を流し、激辛料理を食べまくる。たんに唐辛子による「辛さ」だけあればいいってもんじゃない。そこに胡椒や花椒(ホアジャオ)由来の「シビれる刺激」が伴ってこそ。「麻辣(マーラー)」における「麻(マー)」を体感してこその「マー活」ですからね。

というわけで、マーに特化した極上のスパイスを見つけました。「いつでもどこでもシビれていたい!」という、生粋のシビレニストたちが必携する、今、大注目の花椒をご紹介。注目すべきは、“いつでもどこでも”な点。

専用タブレットケース入り
いつでもどこでも自在にシビれる。

©2021 NEW STANDARD
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マーに特化した極上のスパイス、それがカネカサンスパイス「金の太陽花椒」。約3回分の詰め替え用パックとケースがセットになっているんですが……コンパクトな携帯型ケース(だいたい6g入る設計)は、まさしくミントタブレットのそれじゃないか!

たとえば、ランチ時なんかに持ち歩いてもいいし、コンビニの麺類にもうワンパンチ欲しいと感じるようなとき、UberEatsで届いた料理にも。

サッと取り出して七味唐辛子やタバスコの要領、ちょい足し感覚で「パパっ」。いつでもどこでも、料理にさっと振りかけるだけで、極上のシビれに浸れるというわけですよ。

ポケットからスッ、カバンからサッ、ガラスボトルを携行するよりこっちの方がよっぽどスマート。機動性も抜群です。

舌先の麻痺こそ、快楽の極み。

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さて、パッケージもさることながら、特筆すべきは「シビれ」です(むしろ、そちらが本命)。

まあ、試しにケースからひとつまみして舌の上に置いてみてください。「お、思いの外さわやか」なんて感じた刹那、舌先に向かって突き刺すような「シビれ」の波が駆け、やがてそれは唇の裏をも刺激し、最後は粘膜を麻痺させる痛快なビリビリ感に襲われます。

ええ、それが堪らなく心地いいんです。自分のようなシビレニストにとっては。

厳しい自然環境が
極上の「シビれ」を生む。

ところで「金の太陽花椒」は、四川省金陽県産の「青花椒」を使用した花椒粉です。一般的な花椒とは何が違うのでしょう。

中国の花椒は、「赤花椒」と「青花椒」とに分類されます。山東省や四川省で主に生産される赤花椒は流通量も多く、ウッディな香りが特徴。これに対し金陽県産の青花椒は、爽やかな柑橘を連想させるシトラス系の香り。それでいて肝心のシビれは、赤花椒をしのぐビリビリ感。

雲南省にほど近い金陽県は、標高1000〜4000mの山岳地帯。日差しが強く日照時間も長い。また、普通の花椒が工場の機械で乾燥させるのに対し、この地では自然乾燥が基本。こうした地形的なメリットが、個性あるフレッシュな香りと、刺激的なシビれを生み出す源なんでしょうね。

「シビれ」を受け継ぎし民

ところで、パッケージデザインに描かれている民族衣装を纏った女性は、この地に暮らし、2000年も前から青花椒を作り続けてきた少数民族の彝(イ)族がモチーフ。

もともと貧しい土地で主たる産業も少なかった金陽県でしたが、青花椒の品質の高さが認められ、2016年、中国政府からの貧困支援が決定。今では「中国青花椒第一県」「青花椒のふるさと」に認定されているんですって。

価格は1080円(税込)。「金の太陽花椒」で検索してみて。

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TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。