カップル間で「報われる努力」
「これをすれば人生が変わる」「食生活が改善できる」といった宣伝文句を掲げた最新のダイエット法をよく目にするように、「一晩で問題が解決される!」といった宣伝文句の恋愛攻略法をよく目にします。でもこれ、まったく現実的ではありません。
私だってより良い恋愛をする攻略法は持っていません。それを知っていたら、シングルじゃないでしょうし。
ただし、これだけはわかります。パートナーとの間で起きているトラブルは、そう簡単には改善できないのです。なぜなら恋愛には努力が必要だから。流れに身を任せているだけではうまくいきません。恋愛をするからにはお互いが何を求めていて、何が必要なのかを主張し合い、それが擦り合わない時には、ふたりの関係を続けるために話し合わなければなりません。自分のことだけを考えるのではなく、パートナーのニーズもきちんと尊重してあげる必要があります。
では、どんな努力が必要なのか。結婚と家族セラピーを専門とする臨床心理士であり、失恋の傷を癒すプログラムMovingOnの創始者であるCarolina Castaños医師のアドバイスを元にまとめまてみました。
些細なことにも
「ありがとう」と言う
肯定の言葉を伝える癖が付いていれば、「ありがとう」と言うことがどれだけ大事かは知っているはず。
誰だって、人から愛されたり思い遣られるのは嬉しいでしょう?自分が嬉しいと思うことをしてもらった時は、きちんとパートナーに感謝の気持ちを伝えましょう。
Castaños医師はこう話します。
「恋人の愛情表現に気づいてあげましょう。彼の愛と思い遣りを受け止め、“ありがとう”という言葉で感謝の気持ちを表現を返しましょう」
“ありがとう”は、恋人にこそたくさん言うべき言葉です。
思い遣りは行動で示す
壮大でロマンチックな愛情表現をたまにテレビで見かけますが、予算の関係で一般人のわたしたちが真似することはできません。でも、たくさんお金をかけなくたって愛情は表現できます。
たとえば、朝あなたの方が先に家を出る時。彼の寝起きがいい気分で迎えられるよう、メッセージを書いたかわいいメモを洗面台の鏡に貼っておく、とか。あとは、パートナーのお気に入りのドリンクをスターバックスで買っておくだけでも十分愛を感じられるでしょう。
お互いの1日の出来事を
シェアし合う
これは、すでにやっていることかもしれません。でも、もっと詳しく話し合うように意識してみてください。
Castaños医師によれば、毎日、1日のハイライトとローライトの両方を話し合うといいそう。意外と本性が垣間見えたりするので、ふたりの距離も縮まるみたいです。
彼の大事な予定は
自分のカレンダーにも書いておく
例えば、家族との食事や、大切なお客さんとの打ち合わせ、何かの試験など。彼にとって大事な予定は、自分のカレンダーにも書き込んでおきましょう。そうして、前日や当日の朝に何か一言投げかけたり、終わったあとに感想を聞いてみたりすると、なおいいでしょう。
ケンカの途中で立ち去らない
どんなカップルでもケンカはします。大事なのは、それをどう乗り越えるか。
Castaños医師によると、ケンカの原因を客観的に探れるカップルほど長続きするのだとか。彼女はこうも続けていました。
「冷静になって、現状を見つめ直しましょう。落ち込んでいる理由は?もしかしたら大切にされていない、あるいは拒絶されたように感じているのかもしれません。でも、それはパートナーの愛情が自分にとって大切だという証拠です。ならば、彼と距離をとっても問題は解決しません」
ふたりが冷静さを取り戻したら、相手の立場から物事を考えてみて、ふたりに適した解決策を導きましょう。それでこそ前に進めます。
恋愛とは、どちらか一方ではなくてふたりが努力してこそでうまくいくもの。直して欲しいところがあれば、逐一パートナーに相談し、ふたりで解決策を見つけていきましょう。
あと、何度も言いますが、小さなことに感謝することはぜったいに忘れずに。