農牧民の「生活の知恵」から生まれたアウトドアめし
洋食屋の定番、ビーフシチューのハンガリー版「グヤーシュ」を知ってますか?ハンガリーの農民や牧畜民のあいだで親しまれてきた、牛肉と野菜たっぷりのスープです。寒さが残る日のメニューにどうでしょう。
大鍋いっぱいにつくる
農牧民のパワー・スープ
農牧を生業とする人たちが、昼食のため自宅に帰る時間も惜しい繁忙期に屋外でも食べられるようにとつくったのが始まりだとか。畑や牧場の脇で大鍋いっぱいに煮込んだこのスープ。一度にたくさん仕込んでおけば、数日に分けて食べることもできますよ。
〈材料〉
・牛肉(かたまり肉):250g
・玉ねぎ:1/4個
・じゃがいも:1個
・にんじん:1/3本
・ピーマン:1個
・トマト:1個
・にんにく:1かけ
・水:1000ml
・パプリカパウダー:大さじ1/2
・固形ブイヨン:1個
・ローリエ:1枚
・塩:小さじ1/3
・サラダ油:大さじ1
〈つくり方〉
にんにく、玉ねぎは粗みじん切り、じゃがいも、にんじん、ピーマン、トマト、そして主役の牛肉をひと口サイズに切っておきます。鍋にサラダ油とにんにく、玉ねぎを入れて中火で熱し、透き通ったら牛肉を加えて色が変わるまで炒めましょう。ここでパプリカパウダーの登場、加えて混ぜます。
水、固形ブイヨン、ローリエ、塩を加えてふつふつするくらいの火加減で1時間煮ていきます。最後にじゃがいも、にんじん、ピーマン、トマトを加えてさらに20分。塩こしょう(分量外)で味をととのえて完成です。