スペイン北部の「チカラめし」。お肉と野菜のボリュームスープ

温暖な気候でフルーツやオリーブがたくさん採れて、というイメージのスペイン。ですがガリシア地方はその限りではありません。北部に位置するこのあたりは、山に囲まれ冬は雪に覆われる、いわば日本の東北。

そんなガリシア地方の農夫たちが、厳しい冬を乗り越えるために食べているスープがあります。

それが「カルド・ガジェゴ」。農家のおかあさんが、大鍋いっぱいに野菜や豆を入れてつくる料理です。現地では、生ハムの削り終わった骨や、豚の塩漬けなどを入れてベースとなるスープをつくり、そこへ豆類やかぶ、じゃがいもなどの野菜を加えて煮込むよう。余り食材とは思えない、素朴な味わいが家庭的。

生ハムの骨はなかなか手に入らないので、スペアリブで代用したレシピをご紹介。

〈材料:2人分〉

・スペアリブ:400g
・塩:小さじ1/3
・こしょう:適量
・かぶ:2個
・じゃがいも:2個
・ミックスビーンズ:100g
・オリーブオイル:大さじ1/2

・A 水:700ml
・A ローリエ:1枚
・A 固形ブイヨン:1個

〈つくり方〉

スペアリブに塩、こしょうをすり込みます。じゃがいも、かぶは根と皮をむいてひと口サイズに。かぶ葉は2センチ幅にカット。鍋にオリーブオイルをひいて中火で熱し、スペアリブの表面を焼いてからAを加えてふつふつするくらいの火加減で25分煮ていきます。かぶ、じゃがいも、ミックスビーンズを加えてさらに15分煮たら、かぶの葉を加え、塩こしょうで味をととのえてできあがり。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。