トムヤムクンと人気を二分する、タイのもうひとつのスープ

タイを代表するスープと聞いて、まず頭に思い浮かぶのはトムヤムクンでしょう。これは相違ないはず。けど、そのトムヤムクンと人気を二分する、もうひとつのスープがあることを知っていますか?

ココナッツミルクが
鶏肉を包みこむ

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見るからに優しそうなこのスープ。「トムカーガイ」といいます。トムヤムクンの赤いそれとは対照的、こちらは真っ白。ココナッツミルクをたっぷり使うのが特長です。

鶏肉を湯通しして臭みをとってから煮込むそうですが、家庭によってはこの湯通しさえココナッツミルクですることもあるんだとか。こうして、てにねいに下ごしらえをした鶏肉を、レモングラスやコブミカンの葉、ショウガ、ふくろたけなど好みの具材とともに火を通したら、ナンプラーで味付けをして仕上げます。

トムヤムクンのような酸味も、グリーンカレーのような辛さもなく、こちらはマイルドさが身上。だから老弱男女とても親しみやすいのかもしれませんね。

人気のヒミツは
“やさしさ”にあり

ところで、トムカーガイに欠かせないココナッツミルクですが、栄養成分でもっとも多いのは脂質。こう聞くと、驚くかもしれません。

けれどココナッツミルクの脂質は「中鎖脂肪酸」で、吸収から分解、エネルギーになるまでがとにかく早い。つまり体内に蓄積されにくいという性質のもの。さらには、免疫力を高める働きも。

おいしいだけでなくカラダにもいい。それがタイのもう一つの人気スープの正体でした。

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