ソムリエ直伝。タイ料理に合う「ワイン」

タイ料理を食べる際、ペアリングはどうしてます?
「とりあえずビールで」と言ってしまうんじゃ。定番ですから。
 
いやいや、それよりもワインでしょ!
 
と、タイ料理道。なんでも最近はビールはもちろん、ワインとともにタイ料理を楽しむ人が増えているんだとか。タイ料理が世界的に人気を博するに従い、とくにグルメステイタスの高い人たちの間で、ワインとのペアリングを楽しみたいという声が高まったことがキッカケなのだそう。
 
タイ料理は辛いので、すっきりした飲み口の白ワインや、赤ワインならピノ・ノワールなど軽快なイメージのものが合うかも。ハーブをたくさん使っている料理にはアロマティックなワインを。
 
そのなかでもとくにワインに合うタイ料理を、ソムリエの私市収さんが教えてくれました。

01.
前菜編

「生春巻き」×「スパークリングワイン」

©2018 Seiji Nomura

ポピア・ソット(生春巻き)には、スパークリングワインがおすすめ。比較的辛い食べ物が多いタイ料理ですが、スパークリングワインは辛いものとの相性がよいため、ピリッとするタイ料理全般に合うんです。

「春雨サラダ」×「ソーヴィニヨン・ブラン」

©2018 Seiji Nomura

ヤム・ウンセン(春雨サラダ)は、その香味野菜がソーヴィニヨン・ブランの持つハーブの香りによく合います。
ちなみにもうひとつのタイサラダの代表格ソムタム・タイ(青パパイヤのサラダ)には、豊潤なライチの香りのあるゲヴェルツ・トラミネールがGOOD。

02.
メインディッシュ編

「エビと春雨の蒸し煮」×「メルロー」

©2018 Seiji Nomura

クン・オップ・ウンセン(エビと春雨の蒸し煮)には、メルローがバッチリ。果実味あふれるまろやかな口当たりが、料理の旨味をさらに引き出してくれます。

「グリル料理」×「サンジョベーゼ」または「シラーズ」

©2018 Seiji Nomura

ガイ・ヤーン(焼き鳥)や、ヌア・ヤーン(牛肉の炙り焼き)などの肉料理には、サンジョベーゼシラーズを。ハーブを使った香り高い肉料理にはサンジョベーゼの熟成感がピッタリ。こしょうの効いた料理には似たような香りを持つシラーズが◎。
互いに引き立て合い最高のペアリングを発揮します。

「鶏肉のバンダンリーフの巻き揚げ」×「ピノ・ノワール」

©2018 Seiji Nomura

ガイ・ホー・バイ・トーイ(鶏肉のバンダンリーフ巻き揚げ)は、バンタンリーフの香りと鶏肉の香ばしさが、ピノ・ノワールの繊細さとマッチ。

タイ料理向けワインも登場!?

これまでは軽快なワインやハーブの要素を持ったワインと合わせるのが基本でしたが、近年、トゥルサン・タイモンスーンバレーなど、タイ料理に合わせるためのワインもつくられています。
こうしたワインはニュートラルなブドウ品種を主体としてブレンドしてつくられるので、タイ料理全般と合うのです。

タイで栽培されたブドウでつくったモンスーンバレーのワインがタイ料理に合うのは、ワインの世界でいう「テロノワール」の考え方からいっても自然なこと。

今後、タイ料理とワインのペアリングを楽しむ人がさらに増えそうな予感がしますね。


次タイ料理屋さんにいくときは、定番のビールだけでなく、ぜひワインも試してみて。

※この内容は、書籍『タイ料理大全:本場のレシピ100』(誠文堂新光社)から一部抜粋、編集したものです。

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