「環境に優しい商品」のヤバい真実と現実。映画『グリーン・ライ〜エコの嘘〜』
スーパーなどでの買い物の際に見かける「エコマーク」や「環境に優しい」といった表記のある食品。ほかの商品と比べて少し高くても、環境のためを思って選んだことがあるという人も少なくないのではないだろうか。
3月28日から日本で公開予定となっている映画『グリーン・ライ〜エコの嘘〜』は、環境に優しいと謳われている食料品の真実に迫る“ダークツーリズム”作品。
「持続可能なパーム油などない」というグリーンウォッシング専門家の驚くべき意見を聞いた監督は、実際にパーム油の生産量世界一であるインドネシアを訪れる。そこで目にしたのは、農園を拡大するために焼き尽くされた熱帯雨林の跡地だった──。
「グリーンウォッシング」とは、企業が利潤を求め、カタチばかりのエコ表記をする広告方法や企業活動のことで、欧米を中心に社会問題となっている。
私たちは商品のパッケージを見ることでしか、環境に配慮された商品かどうか判断することができない。このような真実を知ることはとても悲しい。しかし、私たち一人ひとりがどう行動するべきなのか、そのヒントが『グリーン・ライ〜エコの嘘〜』には隠されているかもしれない……。
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映画『グリーン・ライ ~エコの嘘~』
【上映】2020年3月28日から「シアター・イメージフォーラム」ほか全国順次公開
【監督】ヴェルナー・ブーテ
【制作】e&a film
【配給】ユナイテッドピープル
【原題】『The Green Lie』(オーストリア/2018年)
【上映時間】97分
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