「イスラムの礼拝」が環境に優しくなる

風変わりな姿をしたマット。説明もなく見ただけでは、正直使いみちがわかる人はあまりいないと思います。

というのもこれ、イスラム教徒のために考案された礼拝用マット。通常のそれの半分ほどの面積しかありません。

なぜこのような形状なのか?それは、環境負担を考慮してとのこと。

礼拝時の姿勢を考えたとき、マットにつくのは手やおでこなど身体の一部のみ。「であれば、長方形じゃなくてもいいでしょう」というのが、このマットを手がけたデザインスタジオ「Shepherd Design Studio」の考え。

イスラム教徒は世界中に16億人以上いるといわれていて、彼らがマットを使用する回数は1日に5回。必需品であるマットがこのような姿になれば、確かに環境面で一役買いそうな予感。

ちなみに、まだ試作品ということで、天然ゴムやコルク、水着をリサイクルした素材を用いたりと、改良が続いています。これは、誰もが心地いいと思える使用感を追求しているとのこと。

これまで革新的な変化がないまま受け継がれてきたものが、ここまで大きな変化を迎えようとしている。自分と無関係なものだったとしても、注目してみたくなります。

©2018 Shepherd Studio
©2018 Shepherd Studio
Reference: Dezeen
Top image: © 2018 Shepherd Studio
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。