生ゴミのガスでコンロに火がつく「家庭用エコシステム」
食べ残しなどから堆肥をつくれる「コンポストボックス」の進化版が開発されました。生ゴミや動物の糞から出る「バイオガス」を抽出し、キッチンのガスコンロで利用できます。
ガスも肥料も作れて、環境にも家計にも優しいーーどんなものか、実際に使っている様子を見てみましょう。
生ゴミから出るガスを
再利用!
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このガスコンロで使われているのは、生ゴミから抽出したバイオガスです。
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ちゃんと火がついています。
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ガスをつくるために必要な食べ残しなどを、バケツに貯めて外に持って行きます。
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庭にあるコンポストボックスの蓋を開け、
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ゴミを入れたら…
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ポンプを数回プッシュ。これだけでOK。中の仕組みは下の画像のとおり。
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バイオガスは有機物が腐敗することで生まれるもの。ゴミがボックスの下部に収納されると、そこから出たガスがフィルタリングされて蓄積。パイプを通じてキッチンへと運ばれる仕組みです。
ガス以外は肥料として利用できます。
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ミルク・肉・野菜・動物の糞など、消化できるのは1日に6リットルまで。
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1キログラム分の廃棄物から200リットルのガスが生み出されます。1時間ほどコンロを使える計算です。
「資源・リサイクル促進センター」に掲載されている2013年度の統計によれば、日本人1人あたりが出す生ゴミの排出量は1日平均972グラム。一般家庭でこのコンポストボックスを使えば、1日分のガスを十分に賄えます。
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しかも、生ゴミから出る年間6トンもの二酸化炭素排出を削減できるため、環境にも優しいのだとか。車に例えると一年分の排気ガスに匹敵。
さらには、業務用としてではなく家庭用として開発されているところにも魅力があります。組み立てにかかる時間はたったの2-3時間ほど。驚くほど手軽です。
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「HomeBiogas」は、INDIEGOGOで事前予約ができる商品。2016年の5月配送開始を予定しており、通常販売価格は1,500ドル(約18万円)になる予定です。
残念ながら、日本からの注文はまだ受けつけていません。が、今なら945ドル(約11万5千円)から予約できます(2015年12月23日時点)。17度以下に気温が下がると生産性が落ちてしまうという弱点もあるようですが、画期的な製品ですよね。
すでに、NGO団体を通じて温暖な地域で試験的に利用されているようです。