森の「幽霊」が、地球を呪う......?【実話】

みなさん、こんな怪談をご存知でしょうか。

環境破壊によって死んでしまった森が幽霊となって、地球を呪って温暖化の原因となる.......。”

なんのこっちゃ。って感じだと思うけど、じつはこれ、実話なんです。

最近の調査で明らかになった新しい「温室効果ガス」の発生要因に、死んでしまった森の木々が排出するガス、通称「木のオナラ」が関係していることが分かったのだ。

この現象が確認されたのは、米ノースカロライナ州アルバマール・パムリコ地方にある湿地帯。ここは、以前は森だったものの、海面上昇の影響で海水に浸って木が軒並み死んでしまった「ゴーストフォレスト」と呼ばれる地域。

人気のない湿地で、死んだ木が並ぶ「ゴーストフォレスト」。それだけで気味悪いが、さらにこの森からは二酸化炭素メタンガスといった温室効果ガスの原因となる物質が大量に検出された。

排出量を考慮したところ、アルバーム・パムリコ全体の温室効果ガスの量が25%も増加する可能性があるという。

先ほどの「木のオナラ」がこれなのだが、名前と違ってかなりシリアスな問題。しかも人間がもたらした環境破壊の一つである海面上昇によって死んだ幽霊、ともなると、ガスを排出しているのも復讐の呪いのように思えてこなくもない......。

恐ろしいと感じたにせよ馬鹿馬鹿しいと思ったにせよ、事態は深刻。このまま放っておくと、世界中で温室効果ガスが蔓延する可能性だってある。

この“森の幽霊”、祈ってもお祓いしても去ってはくれない。環境保全のための森が環境破壊の要因に......なんて悲劇を繰り返すわけにはいかない。

この先の研究成果と打開策の発表に期待したい。

Top image: © iStock.com/Talaster Rodrigues
好奇心を満たそう!60秒以内で読める記事