人間は130歳まで生きられる……理論上は。【研究結果】

2002年、科学メディア『Science』に掲載された論文で、1841年以来、人間の平均余命が1年に3ヵ月のペースで伸び続けている傾向が明らかとなった。

つまりは向こう数百年にわたって止まらなかった場合、最長寿命は4桁に届いちゃうかも!?

……いえ、そんなことはないようです。

というのも「英国王立協会」のオープンアクセス誌『Royal Society Open Science』に載った統計学研究で、以下2つのことがわかったから。

1つ目は、人間は少なくとも130歳まで生きることができ、それ以上になる可能性もあるが、そのような超高齢に到達する可能性は低いということ。

研究を主導した「スイス連邦工科大学ローザンヌ校」(EPFL)のAnthony Davison教授は、「AFP」の取材に対して「100万人に1人程度の確率」と答えている。

2つ目は、108歳以降の死亡率は頭打ちとなり、1年以内に亡くなる確率は50/50で一定になるということ。

「110歳を超えてあと1年生きるということは、コイントスをするようなものだと考えることができます」とDavison教授。そんな緊迫したコイントス、できれば生涯したくないものだが……。

Davison教授は「今世紀中に130歳に到達する人が出てくるかもしれない」としながらも、「医学的・社会的に大きな進歩がなければ、これをはるかに超える年齢が観測される可能性は極めて低い」と想定している。

100歳以上センテナリアン105歳以上セミスーパーセンテナリアン110歳以上スーパーセンテナリアン。さて、どこを目指しましょうか?

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