わたしの生きる上での礎
サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。
ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。
今回は、みさとさんからリョウコさんへ──。
俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。近著に『サウナのぷりンセス』。
リョウコさんへ
「あけましておめでとうございます」がもうピンとこない、1月も後半戦にさしかかってきました。
やっぱり今年も、はやい。はやすぎる。
そんな容赦のない時間と2024年もうまく付き合いながら、「その時やりたいこと」に素直に向き合えたらいいなと思っています。
去年は特にそんなことを思って、気づいたら11ヵ国旅をしてました。
冬のフィンランド、エストニアに始まり、エジプト、夏のフィンランド、スウェーデン、ノルウェー、イギリス、ドイツ、韓国、アメリカ、スペイン、フランスです。
異国の地に感動し、帰国するたび日本に感動し、当たり前の日常に感動した、心がずっと感動でもちきりでした。
もちろん、数えきれないほど失敗もしました。財布は盗まれたし、飛行機も乗り遅れました。日本でも海外でも、大小さまざまな失敗を重ねたんですけど、でもやっぱり、全部うまい具合に忘れたり、おもしろくなったりしてるんですよね。
忘れやすい自分も、“美化”してくれてる脳みそも、しっかり褒めてあげて今年もその力を存分に発揮してくれたらうれしいよ!と思ってます。
どれだけ気合いを入れても、失敗やらなんやらって、しちゃうときはしちゃうし、起きるときは起きるから、できれば忘れたり美化する能力の強化を頑張りながら、今年もたくさん動きたいです。
去年の多動が、あちこち行きたい気持ちを収めるどころか、逆にエネルギーになっちゃいました。それに、行きたいときに行かないと、物理的にいけなくなるかもしれないし、そもそも、行きたい気持ちがなくなっちゃうかもしれない。
だから、今、その気になってるうちにやれたらいいなと思っています。気持ちって、あっという間に二転三転していくものだと思うから。
リョウコさんの前回の日記を読んで、「生きること」について考えました。そうしたら、今わたしは、人生のさまざまな選択をどうしているのかにたどり着いて。どこにたどり着いてるんだって話なんですけどね。
行きたいときに行くとか、やりたいときにやるとか、自分の好奇心に敏感になっていたいのは、いつなにがあっても、後悔のない生き方をしたいからなんだと思いました。あの時やっておけばよかったと思いたくないからです。
それがわたしの生きる上での礎で、楽しいことやおもしろいことをしていたい、いちばんの理由です。
今回、抽象的なことばかり書いてしまいました。ちょっとだけ、逃げてしまったのかもしれません。でも、心を出し惜しみしたつもりはなくて、今まで、生と死を“遠く離れたもの”としてしか考えていなかったんだと思います。
生と死は隣り合わせだということをおもいながら、生きることについて考えるというのは、すごく難しいことでした。それが学びでもあったし、考え続けてみようとも思いました。答えはなかなか出ないけど、考えることは大切なことだと思うから。
さて、今年の最初のサウナはパリ、シャルル・ド・ゴール国際空港内「エールフランス」のラウンジの中にあるサウナでした。
サウナが盛んな国ではないのに、ラウンジにサウナがあるなんて。「ある」と思ってあるよりも数倍テンションが上がる、ないと思ってあるサプライズに弱い人間です!
フィンランドの「フィンエアー」のラウンジに次いで、エールフランスにもあるなんて、とんだ収穫です。
シンプルだけどしっかり熱く、飛行機に乗る前に、長めのサウナで骨の髄まで温めて、冷やして、ととのえました。
フライト時間、何時間でもどんとこい!
空港にサウナって相性いいじゃん!と、世界をまたにかける旅人たちが気づいたら、世界中の空港にサウナがある夢のような展開もあり得るかもしれないですよね。
世界中の航空会社のみなさん、どうぞよろしくお願いします!
2024年ものんびり思いの丈を交換し合いましょう。
今年も、よろしくお願いします。