本がくれた「勇気」と、教えてくれた「行動力」。

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

今回は、みさとさんからリョウコさんへ──。

清水みさと

俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。近著に『サウナのぷりンセス』。

リョウコさんへ

 

直訳やめたら英語が一気にできるようになった私の話』発売おめでとうございます!

読みたさのあまり、発売直前の出版社にお邪魔して、そのまま東京から京都に向かう新幹線で、一気読みでした。

©清水みさと

もしかして、読者の中で一番乗りでの“読了”ではないでしょうか!?

 

この本は、とにかく「一刻も早く読まなきゃいけない!」と思ってました。

ずっと英語がしゃべれるようになりたくて、「よし、仕事休んでイギリスに行っちゃおう」「行動あるのみ!」と、思いきって1ヵ月間留学して、帰ってきて、はや半年。(第10回目の記事に詳しく)

恐れていた「留学前のわたし、おかえりなさい」状態になるのに、そう時間はかかりませんでした。多分数日です。

 

とは言いつつ、もちろん留学で得た経験はすべてが、かけがえのないものでした。でも、そのまま放置したら宝の持ち腐れになっちゃいます。

なんでもそうですよね、ずっと欲しかったちょっといい靴を奮発して買ったのに一度も履かなかったら意味がないし、両想いになったからもういいや、なんて愛のないことをしたら破滅しちゃいますよね。

多分ちょっとずつ違うけど、まぁ大体似たようなもんかなと思うわけです。

 

帰国してそれなりにコツコツやっていた英語の勉強もちょうど、陰り始めていたころでした。

勉強の一環で英語日記©清水みさと

「何か光がほしい……」と彷徨っていたわたしに差し込んだ、一縷の望みがこの本。

 

いろんな人の、英語にまつわる本を読んできたけれど、身近な人の英語にまつわる話は、よりリアリティがあるというか、その“リアル”を真っ直ぐ受け止められる気がして、すごく楽しみだったんです。

それにリョウコさんって、今は文筆業を生業にしているけれど、じつは昔、アメリカの領事館で働いたり、自分で作ったコーヒーのサイトが世界で大バズりしたり、経歴がおもしろすぎること、みなさん知ってましたか?

©清水みさと

リョウコさんがどんなふうに英語を勉強したか、英語の誤解、英語を話せるようになってどう世界が広がったか。そして、英語とともにある人生から生き方まで、英語の枠を飛び越えちゃうこの本には、ユーモアと学びがたくさんありました。

 

読み終わって、まず、このタイトルが目から鱗で、英語ってもっと難しいと思っていたし、頑張ることが必要だと思っていました。

でも、英語ってもっとシンプルで、頑張るは「楽しむ」に変えられることを知りました。

そして、溢れかえるほどの勇気をもらいました。エネルギーが湧き、行動したくてたまらなくなりました。なんでもやれる気がしました。

とにかくやってみよう、そうだった、失敗は間違いじゃない!やらなかったら何も始まらないんだった!



そうこうしていたら、新幹線はフルスピードで京都駅着。わたしだって新幹線に負けず劣らず、読み終えました。止まらなくて。

着くと京都は、外国人がいっぱい。グッバイコロナ。最近、ここ外国?って思うほど、外国人だらけの道やお店があったりしますよね。

海外を行き来するのが簡単になる日がようやく来たみたいで、嬉しくもあり、それと引き換えに、特に京都はホテルがほぼ満室!

大好きなサウナ付きの「ドーミーインPREMIUM 京都駅前」も満室!

 

地方に来て、ドーミーイン以外で泊まる選択肢があまりなかったわけですが、必死でリサーチしたところ、なんだかよさそうなサウナがあるホテル、見つけました。

 

ベッセルホテルカンパーナ京都五条」です。

©清水みさと

めちゃくちゃいい!!!!

ロウリュがないのに、どこから湿度が溢れてるの?と思うほど湿度たっぷり、温度もしっかりな、身体中に「あまみ」が出現しまくるいいサウナといい水風呂がありました。

 

ずっと思っていたんですけど、京都って、サウナも水風呂もクオリティー高すぎません?

ちなみにこのホテルから、サウナの「梅湯」「白山湯 高辻店」「五香湯」のサウナ大三角形(勝手に呼んでます)の中にすっぽりおさまる好立地です。

 

夜・朝とどっぷりめにサウナに入り、ととのいすぎるほどととのいました。

これからはこのホテルも、スタメン入り!

満室祭りだからこそ見つけられた、いいホテルサウナ!ラッキー!日帰り入浴もできるみたいですよ!

©清水みさと

翌日、町中華で「チキンカツ定食3人前」「味噌ラーメン3人前」を注文している外国人家族3人(父・母・中学生くらいの娘)に出くわしました。

絶対食べきれない……!


すると、「あの外国のひとら、注文しすぎやけど食べれるやろか?」「でも、英語しゃべられへんし」と、店のおばちゃんとおじちゃん。

そりゃそうだよね。頼みすぎだもん。

 

すると、わたし、昨日リョウコさんの本を読んだばかりなので、ドキドキし始めました。わたしにできることが、あるかもしれない。英語です。

でもな、やっぱりな、どうしよう……。

考え始めると体も頭も固まってくるんですね。思考が行動を変に邪魔してきます。

すると、わたしの隣にいた旦那さんが「それだと多すぎて食べれないよって英語で伝えてあげて!」「リョウコさんの本読んで行動的になってるんでしょ!」と背中をひょいっと押してきました。

 

そうだった……!!!



「ハ、ハーイ!」

ちょっと変な声で遠くの席から右手をあげて挨拶し、昨日、携えた勇気とともに、いそいそとご家族に近寄って行ったジャパニーズガールです!

定食の量を伝えたり、頼むんだったらこんな感じはどう?と伝えてみたりして、ご家族は、注文しなおすことになりました。

英語で伝えているわたし©清水みさと

注文も終え、一安心。私たちはもう食べ終わっていて、その後すぐお店を出たからどうなったかはわからないけれど、「頼みすぎた、どうしよう!」っていうのは回避できた気がします。

 

昨日この本を“摂取”していなかったら、こんな勇気、でなかっただろうし、行動しなかったと思います。

「行動する」から何かが始まって、毎日毎日少しずつでも一歩ずつでも、とにかく歩いてたら思いもよらない場所にたどり着くんですよね。

 

今やれることをやる。

今日が一番いい日になるよう生きる。

「あれやりたかったな」って思わないために、やりたいことはやる。

全部リョウコさんの本に書かれていた言葉です。わたしもそうありたいなぁ。

 

31歳なんて、もっというと30歳も50歳も何歳だって、始めるのにおそいなんてこと、ないですよね。

まだまだやりたいことがたくさんあります。やらなかった後悔だけはしないように、今を一番に愛せるように生きようと、やりたいことがあるのなら、まず、やっちゃおうと深く思いました。

今年も海外に行けたらいいなと思ってます。

少し背伸びをして行った、ロンドンのリッツホテル横にある「The Wolseley」©清水みさと

素敵な本を生み出してくれて、ありがとう、リョウコさん。

たくさんの人に、この本が届きますように!

PS.
この本の中で、わたしのイギリス留学話もさせてもらえて、わたしってこんなふうに思ったり感じたりしていたんだなって、頭の中が整理整頓されてすごくいい時間でした。

ベッセルホテルカンパーナ京都五条

【住所】京都市下京区東洞院通五条下る下万寿寺町498番地
【サウナ利用時間】6:00~9:30(10:00終了)15:00~24:30(25:00終了)
【公式サイト】https://www.vessel-hotel.jp/campana/kyoto/

↓「サウナ交換日記 〜vol.25」はこちらから↓

Top image: © 清水みさと
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。