海外でもカルト的人気のボアダムス、彼らが教えてくれたことは?

CDラックから音楽的ルーツやその人となりを探る連載企画「GOOD RACK!」。気になるあの人にご自宅のCDラックと、ミレニアル世代やあまり音楽を積極的に聴かない方にもおすすめの3枚をデイリーでご紹介します。

前回、2枚目のおすすめ盤としてチック・コリアの『My Spanish Heart』をリコメンドしてくれたロックバンド、Wienners(ウィーナーズ)のギター&ボーカル、玉屋2060%さん。今回の3枚目含めジャンルも年代も国籍もバラッバラで、あらゆる音楽性を取り込んでスパークさせたWiennersサウンドの“秘密”を垣間見たよう。8月リリースのベスト盤が、いまからたのしみですね!

800枚以上のCDとレコード、カセットテープを収めた自宅のCDラック。見つけやすいよう(+紛失防止のため)アルファベティカルに並べてあります。

玉屋2060%:仕事柄、“資料”として音楽を聴くことも多いですね。

時期によってかなり偏りはありますが、家ではごく普通に聴きたいときに聴きたい曲を聴いてます。

移動中はiPodで、これまた聴きたいときに聴きたい曲を聴いてます。

【Disc.3】BOREDOMS
Chocolate Synthesizer

玉屋2060%:日本はおろか海外のミュージックラバーからもカルト的な人気を誇る山塚アイ氏を中心に結成された音楽グループ、BOREDOMS(ボアダムス)。音楽は自由なんだ、ということをこのバンドから教わりました。

『Chocolate Synthesizer』は1994年リリースのBOREDOMSの代表的作品。技術度外視、直感と閃きだけを頼りに鳴らされる野生的な音楽は(もはや“音楽”という概念にすら当てはまらないかもしれない)、暴力的だけどウィットに富んでいて、結成初期のハードコア的アプローチから徐々にトランス〜ダンスミュージック〜トライバルミュージックへとその都度音楽性が変化していて、自由に音を鳴らすそのスタンスは今も昔も変わりません。

ギター・山本精一氏のROVOなど、各メンバーのソロ、サイドプロジェクト、別名義などで発表されている音源は膨大で、入手困難なものも多数。ぜひチェックしてみてください。

こちらは2007年7月7日にBOREDOMSが77人のドラマーを招集してニューヨークで行った「77BOADRUM」の模様。77台ものドラムが一斉に叩き鳴らされるパフォーマンスは圧巻!

玉屋2060%さんのおすすめ盤2枚目はこちら

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。