CDラックに見るバンアパ木暮さんの意外な一面
自宅のCDラックから音楽的ルーツやその人となりを探る連載企画「GOOD RACK!」。
前々回、前回に続いて、the band apartのドラマー・木暮栄一さんのCDラック、そして3枚目のリコメンド盤をご紹介します!
膨大なCD、どう仕分ける?
木暮:どこに何があるかわからなくなるからCDは洋楽と邦楽にわけて、洋楽はABC順、邦楽はあいうえお順に並べてて。意外に几帳面でしょ?(笑)レコードはレコード棚に300枚くらいあるかな。
とにかく増える一方だから、定期的に厳選して、なるべく棚に収まりきるようにしてます。
趣味・仕事部屋にターンテーブルとCDJとミキサーがあって、家で聴く時はこのDJセットで連続再生しながら聴くことが多いかな。少し前までCDウォークマンも使ってたけど、最近は外ではiPhoneに入れて聴いてます。
【Disc.3】Return To Forever
Romantic Warrior
木暮:ディスク・ユニオンでジャズ・ロックの中古盤を漁ってるときにたまたま出会ったリターン・トゥ・フォーエヴァー。チック・コリアが結成した、70年代アメリカのフュージョン・バンド。
バンドメンバーがテクニカルにせめぎ合いながらも、曲の中にしっかり起承転結があるのが好きですね。
ロバート・グラスパー以降のアメリカのジャズ・シーンで、キーマンのひとりとして名前の上がるベーシスト、サンダーキャット。あらゆるジャンルの最先端で活躍する彼の最新作でも、その影響が垣間見えるのが70年代のジャズ・ロックの数々で。この『Romantic Warrior』はその中でも聴きやすく、また聴き応えのある一枚だと思います。
そこからまたフュージョン/AOR~という流れがあったりして…。今は音楽へのアクセスにほとんどお金が必要ないので、そういった大雑把な時系列を追いながら聴いてみるのも、たまには面白いかもしれません。