「レコード」が「CD」の売り上げを抜いた!【米国】
新型コロナウイルスの流行を受けて、音楽の物理媒体の売り上げが低迷するなかでも、家庭でレコードをかけるという人は増えているようだ。
そして、ついに米国では、今年上半期におけるレコードの売り上げがCDのそれを上回った。これは、CDが発売された1980年以来初めてのことなのだとか。
レコードの販売額は2005年からじわじわと増加傾向にあり、今年は前年同期比4%増の2億3200万ドルを記録。対して、CDの売り上げはなんと48%も減少し1億2900万ドルに落ち込んでいる。
ただ、レコードやカセットテープの人気が密かに注目を集めているなかでも、現在、物理媒体にとっては不遇の時代......。新型コロナウイルスによる店舗封鎖の影響や音楽ストリーミングサービスの普及により、物理媒体による売り上げは23%減少の3億7600万ドルになったようだ。
そして、今年上半期の音楽売り上げの85%以上は音楽ストリーミングによるものであったらしい。
レコードブームがじわじわと加熱するなかで、30年以上の時を経て再び物理媒体のトップへ上り詰めたというこのニュース。もちろん、1枚あたりの単価が高いなどの背景も関連していると思われるが、やはりレコードに大きな魅力があることは間違いないようだ。
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