CDラックが映し出す、バンアパ木暮栄一さんのマインドセット
自宅のCDラックから音楽的ルーツやその人となりを探る連載企画「GOOD RACK!」が本日からスタート。気になるあの人のラック&リコメンド盤3枚をご紹介していきます。
今回は、7月19日に待望のニューアルバム『Memories to Go』をリリースする“バンアパ”ことthe band apartのドラムス・木暮栄一さんにご登場いただきました。DJとしても活躍し、ロックに限らずラップ、エレクトロ、などさまざまな音楽に造詣の深い氏ならではのセレクションです!
自宅のCDラック、
いったい何枚あるの…?
木暮:これ、全部で何枚くらいあるんだろう?
ちゃんと数えたことはないけど、たぶん1,000枚くらいかな。昔に比べたら最近はあまり買わなくなったけど、知り合いのバンドにサンプルをもらうことも多いし、数はどんどん増える一方で。
CDとかレコードは、やっぱり歌詞カードが付いてるところがいいよね。夜な夜な歌詞カード見ながら聴くのが好きです。
【Disc.1】PAVEMENT
Crooked Rain, Crooked Rain
木暮:留学していたカナダのMTVで知ったペイブメント。
オルタナティブって、“もうひとつの”とか“別の選択肢”といった意味だけど、10代の頃にこのバンドに出会っていなければ、僕の音楽的嗜好は全然違ったものになっていたと思う。
少し上の世代ならヴェルヴェッツやジェームス・チャンスに衝撃を受けた人たちに近いかもね。
いわゆる正確なBPM(Beats Per Minute)や音程に依拠し過ぎないペイブメントの音楽は、波長の合わないリスナーにとっては聴くに耐えないヘタクソな演奏かも(笑)。でも、僕みたいな好き者には誰にもマネできない黄金の光を放って聴こえてくる。
1994年リリースの『Crooked Rain, Crooked Rain』には、このバンドでしか聴けないメロディーが満載。気になった人はYouTubeやSpotifyで聴いてみてください。
木暮さんの2枚目のリコメンド盤はこちらをチェック!