油断していた、サウナの奥深さ。

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

第8回は、みさとさんからリョウコさんへ──。

清水みさと

俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。

リョウコさんへ



そうなんです、初の著書『サウナのぷりンセス』が無事、出版されました!

なんだか重版までしちゃって、本当に書いて良かったなぁと思っています。

誰よりも早く読んでくれてありがとうございます。ものすごい速さで駆け抜けてくれたリョウコさん、正解!リズミカルで軽やかさが売りのエッセイ、のつもりです!

 

書いたものが形になるって、想像していた以上に嬉しくて、自分で書いた本なのに、何度も読み返しすぎてヨレヨレのヨボヨボに(笑)

 

初めてのことって、嬉しさも宇宙のように果てしない! そうだった、初めてには、こんなふうに嬉しさと喜びが溢れていたんだってこと、思い出しました。

 

最近、初めてのことに出会う機会がたくさんあります。

そのときの、子どものように喜ぶ自分をいくつになっても忘れたくないなぁと思うのです。数をこなして慣れることも大事だけれど、慣れないことも尊いなぁと思う、今日この頃です。

リョウコさんを見ていると、いつも初めてのことに出会っているし、出会いに行っている気がしています。リョウコさんの好奇心と探究心は本当にすごい。最近、出会った初めてのこと、ありますか?



わたしにとって初めてのこのエッセイ本は「サウナの情報は一切書かなくていいから、あなたの人生を書いてください」と言われて書きました。

サウナのエッセイなのになと思っていたけれど、サウナのことを書こうとしていなくても、四方八方からサウナがひょこひょこ顔を出してきて、なんだかモグラ叩きをしているようでした。

大黒柱のように、わたしのど真ん中に“鎮座”しているサウナさま。どうやらわたしの人生、サウナなくして語れない模様。



そんなわたしは今日も朝から、ジムのサウナでサクッと3セット。そして早速、リョウコさんのサウナルーティン、「汗なめ・頭に水かけ・ブラックホール」をやってきました!

 

「汗なめ」にはほぼ共感しかないのですが(今日のわたしの汗はしょっぱめ!昨日焼肉を食べたから!)、熱々の体が驚かないように、「かけ湯」でいったん優しく汗を流して、水風呂が最初の「冷」になる「かけ湯」派のわたしにとっては、「かけ水」で「頭水かけ」は一発目からエクストリームしそうで、想像するだけでドキドキもの……。

つまり、水風呂で「冷」を味わう前に、熱々になった体に容赦なく「かけ水」でフライング「冷」をすることで、頭がぱっかーん!からの、水風呂の中でより体がブラックホールに吸い込まれていくということですね。なるほど。

 

書いてるだけでエクストリーム!いざ出陣!

 

95度のサウナで熱々になった体を、17度の水で一気に頭水かけ! 直立で胸元まで浸かれる深めの水風呂に一気にイン!

角っこに頭を置いて、体を浮かせたわたしの体は、すでにフライングかけ水で頭がヒエヒエになっているから、心なしかいつもより早い、重力からの解放を実感。排水溝に吸い込まれやしないかと思うほど体の力が抜けて、あれ、もしやこれがブラックホールなの!?

 

なんだか癖になりそうな、破壊力あるリョウコさんのサウナルーティン!

ただサウナに入るだけなのに、人によっても施設によっても、なんなら季節や時間帯によっても入り方が無限大なサウナ。どこまでも実験のしがいがあるサウナって本当に深い、深すぎる……。

 

わたしも入り方にはいくつかレパートリーがあって、最近ハマっているのは、休憩を1分程度と短くしたストイック型サウナです。「サウナ・水風呂・わずかな休憩」を一気に4セットほどやり負荷をかけ、最後に大きな休憩で「爆裂大ととのい〜〜!」とかやってます。

©清水みさと

リョウコさんおすすめの「神馬の湯」にも行ってみたい!

かるまる」や「湯けむりの庄」などを手がけた玉岡設計が作っているなんて、それはもう行かなければ。

 

16度と8度の水風呂がある場合、わたしはどんなサウナの入り方をするんだろう……。

久しくシングル(10度以下)の水風呂に入っていないので、体がジンジンするほど冷たい水風呂に体を浸して、外気浴したい欲が沸いてきました。

©清水みさと
©清水みさと

わたしが忘れられないシングルの水風呂は、リョウコさんと2月にいった北海道「十勝しんむら牧場」のミルクサウナです。

雪の中、のざらしで置かれた水風呂は外気温氷点下なこともあって、もちろん10度以下のシングル。シングルの水風呂にさらした体は、氷点下の外気温でもまったく寒さを感じない無敵状態に。

その無敵状態で、雪で真っ白になったどこまでも続く牧場を眺めながらしたあの外気浴──。もうこれはきっと、この世ではないんだろうなと思うほどの美しさが、いまだに忘れられません。

 

はぁ。まだまだ行きたいサウナも、もう一度行きたいサウナも山盛りなのに、追い切れないほどのサウナリリース情報にてんてこまい!

そこら中に宝の山!なんて素晴らしい時代なの!



リョウコさんの新刊が落ち着いたらまた、サ旅しましょう。

 

P.S.
突然ですが、1ヶ月ほど、イギリスに行ってきます!

十勝しんむら牧場 ミルクサウナ

【住所】北海道河東郡上士幌町上音更西1線261
【電話】01564-2-3923
【公式ページ】https://milkjam.net/

↓「サウナ交換日記 〜vol.7」はこちらから↓

Top image: © 清水みさと
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。