サウナ室でのルーティン

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

第7回は、リョウコさんからみさとさんへ──。

岩田リョウコ

文筆家、イラストレーター。アメリカ在住中に出版したコーヒー本『COFFEE GIVES ME SUPERPOWERS』が全米ベストセラーに。世界5ヵ国で翻訳出版されている。サウナ愛好家でサウナ・スパ健康アドバイザーの資格を持つ。著書に『週末フィンランド』、『エンジョイ!クラフトビール』、『コーヒーがないと生きていけない!』、『HAVE A GOOD SAUNA! 』『ちょっとサウナ行ってきます』。
SNS:@ilovecoffeejp

みさとちゃんへ

 

まず、ちょっといいですか。

 

出版、おめでとうございますっ!

©岩田リョウコ

サウナのぷりンセス』というぶっとんだタイトル。しかもそれは本を書く前から決めていたのも、規格外でおもしろいと思っていました。

執筆中に「書くのってめっちゃ大変っ!やっとわかったよぉ〜」って何度も書き直して試行錯誤しながら、でも楽しそうに書いている姿を見ていましたが、できあがった本を読んで、さすがだなぁと思いました。

 

キャッキャと笑っておっちょこちょいをするみさとちゃんが、あんなに立派な本を書けちゃうんだもん、さすがです。みさとちゃんの頭の中をのぞいているような感じでした。おもしろくてたった15分で一気読みしてしまいました。もったいないので、しばらくしたらまた読み直しますね。

 

とにかく、おつかれさまでした&おめでとうございます!



さて、超朝型人間のみさとちゃんが夜中まで「ロン!」「ツモ!」って言っているのは噂で聞いていました(どこの!)。映画館でもカードゲーム中でも、午後10時を過ぎると大波に揺られるように船を漕いでいるのに、夜中まで「麻雀」はできちゃうとは……やっぱり麻雀はアドレナリンが出るんですね。麻雀にハマってることより、あのみさとちゃんが寝ずにやってることのほうにびっくりしてます。

 

わたしはというと、早寝早起きルーティンを完全にモノにしました!

「ルーティンが揺らぎを真っ直ぐにしてととのわせてくれる」、その通りだと実践してわかってきた気がします。サウナに行く時間はですね、以前は夜、寝る前が多かったけど、今は午後の早い時間が多くなりました。考えてみると、意外とサウナ内でもルーティンがあるかもしれない。

 

まず、ロッカーの一番手前に水のボトルを置いてから浴室に行く(すぐ飲めるように)。髪をささっと洗う(なぜなら最後にもう一回洗うから)。体も洗って、頭をおだんごにしてサウナ室へ。できればサウナストーブ近め、でも真横ではない上段ポジション取り。対角線なんか最高です。

 

体操座り、もしくはあぐらをかいてじっとする。じーーっとする。汗が出てきたら、ちょっとなめる。塩っぱかったら、今日はセット多めでいこうと決める。じーっとする。心臓の音を聞く。早くなるまでじーっとする。水風呂に入ったら最高に気持ちいいぞ〜っていう限界点までじーっと。

 

水風呂に誰もいなそうなタイミングを見計らって立ち上がる。そして……。

「頭まで入ってOK」な水風呂は最高です!©岩田リョウコ

ここ2年くらいは、かけ湯じゃなくて「かけ水」。ザバーンと水風呂に入って体が冷え切る前に出る。出るときに頭に冷水をバシャバシャかけると、頭がぱっかーんとなるので、これもここ1、2年のルーティンです。

あとはもう、体を解放するだけ。ここで首を肩の方へ傾けると、ブラックホールに吸い込まれていくような感覚になります(いいのか悪いのかわからないけど)。



汗なめ頭に水かけブラックホール。これがわたしのサウナルーティンのポイントとなる3点かもしれません。



そういえば、この前久しぶりに三重県にある「神馬の湯」に行きました。今年の1月に初めて行ったんですが、オーマイガー!こんな宝が三重県桑名にあるんだ!とびっくり。

わたしのばっちり好みのサウナでして、それもそのはず、「かるまる」「湯けむりの庄」「花しょうぶ」などなど、全部わたしが好きなサウナ施設を手がけた「玉岡設計」さんの温浴施設だったのです。

 

何がすごいって、圧巻のひな壇(これはかるまるにそっくり)と2種類の水風呂。ひとつは16度、もう一つは女湯は誰も入りゃしない8度。狂ってる〜!水風呂が2種類あるのも「かるまる」と同じですね。玉岡設計の佐藤社長が「かるまると同時進行で作ったから同じになっちゃった!」って笑ってました。

で、わたしが玉岡設計さんで一番好きなデザインは外気浴です。趣があってすばらしい。外気浴するためにサウナ、水風呂が準備されているかのようです。

 

ああ、熱く語りすぎた!とにかく、「神馬の湯」は東京に住んでいると行きにくいですが、名古屋方面に行く際はみさとちゃんにもぜひ寄っていただきたいわたしのお気に入りサウナです。

 

というわけで、わたしも早起きのルーティンができあがったところで、みさとちゃんのルーティンを追いかけるように次は麻雀に参加できるように影練しておきます。

 

わたしは今、新刊の執筆を篭ってゆっくりやっているので忙しくはないんですが、相変わらずみさとちゃんは忙しそうで会えていないので、近況や年末までの予定などなど、教えてください。ではまた〜。

 

P.S.

『サウナのぷりンセス』、たくさんの人に読んでもらえる本になるといいね!

『神馬の湯』

【住所】三重県桑名市多度町小山字西天王平2160
【電話】0594-82-5450
【公式サイト】https://shinmenoyu.jp/

↓「サウナ交換日記 〜vol.6」はこちらから↓

Top image: © 岩田リョウコ
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。