北海道のサウナーがうらやましい!「ギークなサウナ」が爆誕

「吹上温泉保養センター 白銀荘」「星野リゾート OMO7旭川 サウナ プラトー」「ログ ホテル メープルロッジ」「ニコーリフレ」「森のスパリゾート 北海道ホテル」「洞爺湖万世閣ホテルレイクサイドテラス」——。

名前を挙げればキリがない。北海道には、それ自体が旅の目的地になってしまうような名サウナ施設がゴロゴロある。まさに群雄割拠。毎度毎度、どこへ行くべきか迷ってしまう(嬉しい)。

4月下旬、すでに豊富な選択肢が用意されているこのエリアに、新たに本格派のフィンランド式サウナが誕生予定。お願い、もうこれ以上サウナーを悩ませないで!(嬉しい!)

©THE GEEK

場所は道東(東部)の標茶町。

釧路湿原をゆるやかに蛇行する一級河川・釧路川が流れ、広大な牧草地には牛と馬の姿。夏は30℃超えが数日しかなく、冬は-20℃を下回る。これはもうフィンランドの気候だ!

「THE GEEK」は、そんなご機嫌な自然環境に恵まれた1日4組限定のゲストハウス。冬は北海道唯一のSL列車が、夏は観光列車ノロッコ号が走るローカル駅・塘路駅を見下ろす高台に位置している。

「ギーク」とは、自分の好きを追求するクールなオタクの意。鉄道、カヌー、ホーストレッキング、キャンプ、釣り、バードウォッチングなど、さまざまなオタクが集まる場所を目指しているわけだが、現在建設中のサウナはさらにギークなゲストハウスとなるためのラストピースにほかならない。

©THE GEEK

圧倒的な大自然・釧路湿原を眺めながらのサウニング。フィンランドの湖にダイブするような桟橋をイメージしたアプローチ。アツアツになった身体は摩周湖の伏流水でクールダウン。国産の檜の水風呂に入り空を見上げれば、垂れ下がる白樺の枝葉。朝は澄んだ空気のもと湿原の彼方に阿寒富士を、夜は満点の星空へ向かう銀河鉄道のようなSLを望む——。

どう?読み進めるだけでヨダレが出ない?

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サウナ室の窓は釧路湿原を一望できるよう大きなものを、ベンチには水風呂同様に国産の檜を使用する。ぜひ注目してほしいのが、職人が3週間かけて手作業で削ったという美しいカービング!

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元はこんな感じ

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これぞ匠の技。美しい……

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水風呂からの眺め(予定)。釧路湿原、線路、そして白樺の木

じつは、このサウナは元コンテナ
岡山県から電車で運ばれてきた!

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プロデュースするのは、「The Sauna(長野県)」のサウナビルダー兼支配人である野田クラクションべべー(愛称:ベベ)さん。The Saunaの2号棟「The Sauna Kaksi」のほか、昨年の「サウナシュラン」で見事10位にランクインした「ume,sauna(奈良県)」も彼の手によるもの。

今回、彼がこだわったのがコンテナをベースとしたサウナ。北海道唯一のSLが走るということに着想を得て、「ume,sauna」をともに製作した岡山県の「ようび建築設計室」に相談。岡山でサウナを作り、北海道まで電車で運ぶアイデアへと辿り着いた。

ベベさんはいう。

「トラック輸送のほうがはるかに効率がイイのはわかってます。でも、電車で運ぶってなんかおもしろいじゃないですか?周りからは『そんなところにお金をかけるの?』って言われましたが、これだけは譲れませんでしたね(笑)。

さらにいうと、輸送のこともありますが、以前から『中古のコンテナの使い道がなくて困っている』という話を耳にしていたんです。であれば、これを活かさない手はないと」

なるほど、作り手もやはりギークだ。

©THE GEEK
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着々と作業が進み、コンテナはかなりサウナ室に近づいている

サウナ建設のプロジェクトは、明日4月1日より「CAMPFIRE」にてクラウドファンディングを開始。資金は檜を使ったサウナベンチや水風呂、薪式サウナストーブの設置費用、鉄道輸送費用の一部に充てられるという。リターンは「ちょっとやりすぎでは?」と思うほどお得なチケットになっているので要チェック!

最後に、「塘路駅ってどこよ?」という人に朗報を。

これほど豊かな自然環境に恵まれていながら、釧路市内から鉄道、車どちらでも約30分と、じつはアクセスも上々。さらにLCCの「Peach Aviation」が成田国際空港、関西国際空港から釧路空港までを直行便で結んでいる。「THE GEEK」は、あなたが想像しているよりもかなり身近な存在であることを強調しておきたい。

© THE GEEK/YouTube
Top image: © THE GEEK

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