「好き」のパワー

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

第20回は、みさとさんからリョウコさんへ──。

清水みさと

俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。近著に『サウナのぷりンセス』。

リョウコさんへ



リョウコさんからの日記を電車で読みました。リョウコさん目線のわたしとの出会い、うれしくて、じーんときました。

リョウコさんと出会うまでは、サウナで偶然会うおばちゃんたちが「サウナ友だち」で、待ち合わせをしてサウナに行ったり、食事に行くようなサウナ友だちはいませんでした。

舞台仲間や、友人を連れて何度かサウナに行ったことはあったけど、もう一回行きたい!と言われたことはなかったから、よく考えてみたら、わたしの最初のサウナ友だちは、リョウコさんです。

 

これまでは、学校や仕事など決められた場所で出会いがあって、いろんな価値観や可能性に触れてきたけれど、サウナを好きでいたら、年齢も職業も超越して、「好き」が共通する人たち、リョウコさんに出会うことができました。

『SaunaCamp.』連載「テントサウナで逢いましょう」より©添田康平

5年前、TABI LABOで開催されたサウナイベントに登壇したとき、リョウコさんがわたしに会うために楽屋に突然現れた、忘れもしないあの日。

 

突然、楽屋の扉がバーン!とあいて、躊躇なくまっすぐわたしの元にやって来たリョウコさん。「みさとちゃん、ようやく会えましたね!岩田リョウコです」っていうんだもん(笑)

ようやく会えたのはわたしも同じで、当時まだレアだった女性サウナーに、しかもSNS上で繋がっていた会ってみたかった人に出会えた嬉しさで、緊張よりもアドレナリンとセロトニンが止まりませんでした!ととのってる!

ほんの数分、挨拶程度だったのに、ものすごい勢いでおしゃべりしたわたしたちは、あっという間にサウナに行く約束だけしてバイバイ。春の嵐でした。

 

後日、本当に一緒にサウナに行くことになって、初めて行ったサウナは、鶯谷の「サウナセンター」のレディースデーか三軒茶屋「駒の湯」のどちらかだった気がします。どっちだっけ。一緒にいろんなサウナに行き過ぎて、振り返りたいのに一番最初に戻れない!

 

そういえば、「サウナセンター」のレディースデーは開催のたびに一緒に行ってますよね。

男性専用施設にいくチャンスはレディースデーのみなので、みすみす逃せない……。

©清水みさと

 初めてサウナセンターのレディースデーに行ったときは、まだサウナ友だちはおらず、一人でした。

着くやいなや、受付のカウンター下に『サウナイキタイ』のポスターがドカンと貼られていて、今でこそいろんな施設さんがポスターを貼ってくれているけれど、最初は最初。

サウナ施設にわたしがいることに全然慣れていなくて、照れくささと嬉しさとなんとやら。ポスターを見るたびに、あまり目を合わせないようにしてました。

今ではもう立派なもんで「わたしだー!」とか言って、素直に嬉しくて喜んで、写真撮ってますけど(笑)

人って慣れていくもんだ。

サウナセンターのカウンター下のポスター©清水みさと

ロッカールームで着替えて、エレベーターで6階へ。サウナ室は3段、右端に大きなサウナストーブがあって、テレビには焚き火の映像、最上段だけ座面が広く、奥行きがあって、ロウリュをしたら熱が溜まるのはここだ!と一直線に最上段へ。

流れる蒸気と、溜まる蒸気をどちらも味わって、水風呂に入り、冷え冷えの「ペンギンルーム」で爆裂ととのいタイム

一度浴室をでて、エレベーター横の隠し扉を開けると、じつは外気浴ができちゃうんですよね。そして、サ飯に「ハムエッグ定食」を食べて、チェックメイト。

©清水みさと

神戸サウナ」しかり、男性サウナを幾度となく羨ましく思ったけれど、今ではすっかり選べないほどサウナが増えて、サウナが増えると同時に、いつの間にかサウナ友だちも増えて行きました。

 

何かを“好き”でいると、こんなにいいことがあるんだって教えてくれたのは、サウナとそして、リョウコさんです。

リョウコさんの、サウナだけじゃなくて、コーヒーやクラフトビールと、いろんな「好き」があって、探求して、楽しんで、どんなこともおもしろがることを忘れないでいる姿と、しのごの言わずにまずはやってみる姿勢に、わたし、すごく影響を受けました。

それが、イギリス留学をしてみようと思えたり、書くことにチャレンジしてみようと思えたことにも繋がっています。

 

出会いって山ほどあるけれど、その中でも、ピンと来る出会いはいつどこから来るかわからないから、日頃から準備ができていないといけないと思うんです。

準備っていうのは、リョウコさんの言う「好きの感覚を磨く」っていうことと、素直でいることかなって。

いくつになっても、いろんな“好き”に出会えますように。いろんなことにチャレンジできますように。

 

ちなみに今は、麻雀、散歩、パフェが好き!

リョウコさんを連れて最近のNEWパフェを食べに©清水みさと

あと、英語も好き!最近、英語を遊ぶように好きになれたら最高だなぁと思っています。

 

リョウコさんの最近の「好き」、教えてください!

『サウナセンター』

【住所】東京都台東区下谷2-4-7
【営業時間】24時間営業
【定休日】年中無休

↓「サウナ交換日記 〜vol.19」はこちらから↓

Top image: © 添田康平
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。