思い立ったら即行動!母と娘の「エジプト旅」

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

今回は、みさとさんからリョウコさんへ──。

清水みさと

俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。近著に『サウナのぷりンセス』。

リョウコさんへ

 

「Shiiya Village」でのお祝いサプライズの嵐、本当にすごかったですね。

次から次に巻き起こるサプライズ! “起こる”というか、ほぼパニック映画のようにサプライズ発生って感じ(笑)

みなさんの愛をめいっぱい感じて、しあわせをみんなで共有した、素晴らしい一日に。

わたしは、こんなにも人を喜ばせたことがあるのだろうか!と思ってしまうほど、喜びを感じたわけですが、そうやって無償の愛を、喜びをくれる人に出会うと、「わたしもそんなふうになりたいなぁ」と、しみじみ思います。

 

さて。突然ながら、お母さんと2人でエジプトに行ってきました。「一生に一度はピラミッドを見たい!」という夢を叶えるために。

©清水みさと

最近、とくに思うのが行きたいとき、やりたいときが“そのとき”だなってことです。思いついたら即行動することを癖づけたいと思っていて、その大きな思いつきが、エジプトでした。

今回はピラミッドがあるカイロ・ギザから始まり、ルクソール、アスワンと、スーダン国境近くの最南端まで行ってきました。

砂漠を片道車で3時間。途中、唯一の休憩場所で©清水みさと

エジプトには、本当にたくさんの遺跡がありました。人間がつくりあげたとは思えないものだらけです。

だって、3000年以上も前に、石であんな大きな遺跡をどうやってつくるんだろう?なんて、子どもみたいだけど思いを馳せずにはいられませんでした。

「カルナック神殿」©清水みさと

いくつもの遺跡や神殿を見ているのに、毎度新しい感動と不思議がいっぱいで、とにかく見入ってしまう。情報と実物は別物だってこと、教えられます。

そして、ガイドさん。毎回遺跡の説明から、歴史や絵の意味なんかをひとつひとつ説明してくれるので、そんなの、のめり込むにきまってます。知れば知るほどおもしろい。

 

そんなエジプト、毎日元気に気温40度超え。

 

地面もほとんど石場なので、さながら岩盤浴の中を歩き回っているよう。いくらサウナで暑さに慣れてるとはいえ、クタクタになりながら、それでも神秘さに取り憑かれてケタケタ笑ってました。

恐るべし、エジプトの遺跡、そして、何千年も守り続けたエジプト人たち。

「アブシンベル神殿」©清水みさと
「フィラエ神殿」©清水みさと
「王家の谷」。ツタンカーメンのお墓でツタンカーメンのミイラも見ました©清水みさと

そんなエジプトのガイドを務めてくれたのは、現地ツアー「ナギーサファリ」のファドさん。

©清水みさと

BS朝日『サウナを愛でたい』プロデューサーの柳橋さんが、8年前にエジプトに行ったときお世話になったツアーで、おすすめしてくれました。

信頼してる人のおすすめはやっぱり素晴らしく、最高のツアーを組んでもらうことができました。

 

そして、ガイドのファドさんは、8年前に柳橋さんもお世話になってた方でした!すごい!人が人を繋ぐなぁと実感した瞬間。

柳橋さんの写真を見せてくれるファドさん。彼は今までで一番おもしろい人だ!と言ってました(笑)©清水みさと

ファドさんは、終始こんなことを口にしていました。

「他の国にきたらすべてが新しい経験だから、普段だったら家に帰りたい気分になっても、いつもより少し頑張ってみましょう。ダイエットは忘れましょう。今ここでできること、すべての経験が一生あなたのものになるから、できる限り楽しもう!」

 

昼間の暑さもあって、1日のスケジュールがすべて終えたら、もうホテルに帰って休んじゃいたいな、と一瞬頭をよぎるのですが、毎回スケジュールにない遺跡以外の魅力的な体験を提案してくれるファドさん。

こうなったら、「どうしよう」と迷った瞬間、行く!やる!と決めることにしました。シンプルに行こう、だってここはエジプトだもん。経験はお金では買えないもんね。

 

そうしてわたしたちは、観光では味わえない“エジプト”をたくさん教えてもらいました。エジプトの喫茶店と呼ばれる場所で「ドミノ」というボードゲームをしたり。

勝った時の反応がエジプト人だ!とエジプト人認定いただき!©清水みさと

風の推進力で進む木造の小型船「ファルーカ」に乗って、ナイル川を1時間以上、ただただ、たゆたってみたり。

©清水みさと

家庭料理はどれもこれも美味しくて、

©清水みさと

ついでに、アラビア語も教えてもらいました。

©清水みさと

車も人も馬もバイクもごちゃ混ぜの道路。最後は、緊張しながらも、さささっと歩けるようになりました。

©清水みさと

観光だけでも“お腹いっぱい”になれるエジプトで、エジプト人の生活を間近で感じられる距離まで連れて行ってくれました。

自由気ままで、時間に縛られないエジプト人。思い思いのままに、野生的に生きている純粋な人たち。深い文明と分厚い歴史に裏打ちされた土壌からか、底知れぬ力強さも感じたのでした。

 

わたしたちが喜ぶと、さらに大喜びしてくれるファドさん。それをみて、またこっちも嬉しくなって、喜びが増していく、そんな嬉しさと喜びの連鎖。仕事の枠なんて飛び越えて、純粋に楽しんでもらいたいという気持ち。

ここにもまた、無償の愛がいっぱいの、喜びをくれる人がいました。



そんなわたしのエジプト旅。

サウナに行く隙なんてどこにもなく、むしろ、サウナは早々に諦めてました。

 

日本から旅立つ前、Googleで「エジプト、サウナ」で検索したら、「テルマー湯西麻布店」がヒットしちゃって、なんならそれしか出てこない(笑)

そう、テルマー湯西麻布店は、エジプトがモチーフなんでした(笑)

 

サウナ検索サイト『サウナイキタイ』にも、まだエジプト情報はなく、サウナ開拓はしたかったけど、お母さんも一緒だし、エジプトではホテルのサウナで留めておこうと、最終日、カイロの「Steigenberger El Tahrir Hotel」を予約。

“サウナ我慢貯金”した6日間、ここで思いっきり散財してやろう!と思い、向かったサウナはめちゃくちゃきれい。しかも、「HALVIA」製です。入る前からいいサウナが保証されました。

©清水みさと

しかも、水風呂はプール!最高!

©清水みさと

満を持して扉を開けると、サウナのスイッチ、入ってませんでした……。「8時から開きます」と言われたけど、そうだった、ここ、日本じゃないんだった。

8時オープンと言われたからといって、9時に温まっている保証はない! だってここはエジプトですから。外国ではこんなこと、しょっちゅうあります。ドイツのホテルでもありました。

日本人の時間通りの尊さを噛み締め、結局、最後までエジプトでサウナに入ることなく、帰国しました。

 

エジプト旅行は、ずっと行きたいと言っていたお母さんへのプレゼントでもありました。わたしも訪れたかったし、ちょうどよかったけど、夢のような一週間だったと、喜んでくれました。小さな喜びのプレゼントだけど、それでもすごく嬉しかったです。

自分で自分を喜ばせることも大事だけど、自分のしたことで、誰かが喜んでくれるって、もっともっと嬉しいことだなぁと思えたのでした。



また、近々、旅に出たいです。

帰る前から、次はどこの国に行こうか、調べています。どこかおすすめの国、ありますか?

Steigenberger El Tahrir Hotel

【住所】2 Kasr Al Nile, Ismailia, Qasr El Nil, Cairo Governorate 4272111
【公式サイト】https://hrewards.com/en/steigenberger-hotel-el-tahrir-cairo

↓「サウナ交換日記 〜vol.31」はこちらから↓

Top image: © 清水みさと
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。