サウナが市民権を得たおかげで……棚ぼた！

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね？ そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

今回は、リョウコさんからみさとさんへ──。

みさとちゃんへ

「サウナセンター」の初のレディースデー、わたしもソロでした。2019年。なつかしい！ 2020年からはみさとちゃんとほぼ一緒に行ってますね。

最近はサウナが市民権を得てくれたおかげでレディースデーも増えて、男性サウナに行ける機会もどんと増えました（ありがたや〜）。

ずっと想いを馳せていて、行けて感動した男性サウナ施設で特に思い入れがあったのは「サウナ＆カプセルホテル ウェルビー栄」です。わたしは名古屋育ちなので、やはりウェルビーの知名度と言ったら、サウナを知らなかった頃のわたしでさえも知っていたくらい。

ウェルビー社長の米田さんは、2006年にフィンランドで「スモークサウナ」に入って自然と自分が一体化する体験をしてから「これがサウナだったんだ、これを日本に伝えなくては！」と思ったんですって。それで2017年、ウェルビー栄の昔から愛されるスタイルのサウナ室を残しつつも、思いきってサウナの中に「ラップランド」を作っちゃった！

テレビのないロウリュができる「森のサウナ」と、マイナス25度で凍ってる水風呂「アイスサウナ」。名古屋の繁華街のど真ん中で、冬のラップランドの湖を再現しようって、クレイジーですよ。

凍った人工の水風呂に生まれて初めて入りました。今のサウナ人気があるのは、「サウナセンター」もしかり、「ウェルビー」もしかり、こういった老舗サウナの社長さんたちがサウナをずっと守りつつ、進化させてきてくれたおかげです。

それで、女性も入れるような時代が来ちゃったんですからね、わたしたちにとっては“棚ぼた”です。

ちなみに、ウェルビー栄の入り口にわたしが描いたイラストがあります。当時のマネージャーさんに「いろんな人に絵を描いてもらうつもりだから、リョウコさんからまずスタート！」と言われて描いたものです。

なのに、次が続かず、わたしのイラストだけポツンとしてる！まるでわたしがイタズラしたみたいになってますけど。今度、名古屋に行ったら見てみてください。

ウェルビー栄入り口にあるサウナ小屋

あともうひとつ言うと、ウェルビー栄のサウナはサウナ室の中に足湯があります。イカれてます！（笑）

好きとイカれ（いい意味です！）はセットだと最強です。

わたしのまわりには、そんなふうに“好き”を突き詰めている人が結構多いです。みさとちゃんもその1人だし、もしかしたらわたしも好きを突き詰めているように見えるかもしれません。でも、わたしはどちらかというと、「流動性ふわふわ型」だと自分で思っています。

なんでも試してみるのが好きで、試して自分がピンとくれば続けるし、合わなきゃ続けない。ずっと続いているのが、コーヒー、サウナ、クラフトビールですかね。

でも、うどんもずっと1人でいろんなところへ食べに行っているし、歴史も好きで勉強したり歴史旅にも行くし、映画は10代の頃からずっと見ているし、結構「好き」で忙しくしています。

最近はインスタグラムでめちゃくちゃな運転をする人の動画をみるのが好きです（笑）あとは、みさと先輩に連れられてパフェにも足を突っ込み始めてるかもしれないですね！今年は昔習ってやめてた韓国語やウクレレを再開させたいかも、と実は思っています。

なんでもやってみなきゃわからないし、やらずに「やってたらどうだっただろう？」って思うより、失敗しても「やってわかってよかった」のほうがいいな、って思っています。

わたしがこう思うすべてをあらわしている言葉があります。アントニオ猪木の引退スピーチです（でもアントニオ猪木もある哲学者の言葉を引用しただけみたい）。

この道を行けばどうなるものか。
危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足が道となり、その一足が道となる。
迷わず行けよ、行けばわかるさ。

ありがとーーー！！（スピーチそのまま）

みさとちゃんが感銘を受けた言葉や本、あったら教えてください。では、明日、約束通り、おうちに夜ごはん食べに行きますね。またのちほど〜。

『サウナ＆カプセルホテル ウェルビー栄』

【住所】愛知県名古屋市中区栄3-13-12
【営業時間】24時間営業
【サウナ入館受付】6:00〜23:00（宿泊の場合は24時以降も可）

↓「サウナ交換日記 〜vol.20」はこちらから↓