すべては、ノリと勢いです

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

第4回は、みさとさんからリョウコさんへ──。

清水みさと

俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。

リョウコさんへ

 

楽しいお返事、ありがとうございます。

 

交換日記も2巡目に突入し、ようやく連載の実感が湧いてきました。と、同時に締め切りを体験中です。つまり、締め切りに追われている、ということなんですが、「締め切りヤバい!」と時々言っていたリョウコさんに、気安く「がんばって!」と言っていたあの頃の自分に、少し反省してほしくなりました(笑)

この星は、締め切り前と楽しいときだけ、時間が早送りされるシステムなの!?

 

それにしても、お互い、ヒマなときと忙しいときの落差が極端なのに、見事なまでにヒマと多忙のタイミングが同じで、おかしくて、笑っちゃいます。

ただ、そのせいでめちゃくちゃ会えるか、全然会えないかの二択でバランスは悪いけど、私はなかなか気に入っています。久しぶりに会えたときの喜びと、飛び散りまくるマシンガントークが結構好きで。でも大体、収集がつかないので、この交換日記がマシンガントークの交通整理をしてくれそうで、ラッキー!

 

わたしが海外に行くタイミングで、リョウコさんは、住んでいた国、アメリカへ。

 

わたしは海外に住んだことがないから、当たり前だけど海外に行くたび新鮮さばかりを味わうので、いつかわたしもリョウコさんみたいに、異国に深い懐かしさを感じてみたいです。本当の意味での“懐かしさ”って、そこで生活をしてこそ感じられる、特別なものなんだろうなぁ。

 

じつはわたし、海外一人旅は、この間のドイツとベルギーが初めてだったんです。

 

ロケでオランダへ行ったのですが、ヨーロッパは電車で簡単に国境を越えられることを思い出し、「ノリ」と「勢い」で、一人残って旅することに決めました。そうです、わたし、大体のことはノリでやってます。なんとかなるだろうって。

そんなわたしの一人旅。話したいことが山のよう!

 

一人旅はドイツのケルンからスタートしました。電車に乗って、ケルンからブリュッセルへ。ついに『世界の車窓から』を叶えられる!と浮き足だち、あれもこれもと、ケルン大聖堂の頂上まで登ったせいで、猛ダッシュで電車に乗り込む羽目に。時間がないのに、なぜかちゃっかりパンとか買っちゃうんですよね。で、その時間ロスのせいで一般車両が満席になって、一等車両に乗るという意図せぬリッチ旅になってしまったり。

ブリュッセルの観光地ど真ん中で換金したら、1ユーロ240円に化けてしまったり(日本で換金したら140円だった)。

フランクフルト駅からホテルまで徒歩40分と出てきたので、日本の感覚で歩いみたら、いつの間にか歩道が消えて、ものすごいスピードの車が行き交う車道ばかりになり、助けてくれる駅もタクシーもなく、2時間もかかってしまったり。

英語を勉強したかったのに、耳にする言葉はフランス語やドイツ語ばかりで、最終的に「ボンジュール」とか言ってたし。あ、唯一知っていたフランス語です。

そんな感じで、小さなハプニングは沢山ありましたが、幸い大きなトラブルはありませんでした。リョウコさんもいろんなハプニングを経てきましたよね? きっと!

屋内外に20以上のサウナが点在する「Wellness Resort ELYSIUM」©清水みさと

もちろん、サウナだって欠かせません。一人のときはホテルに併設するサウナを楽しんだのですが、オランダではいくつかスパ施設に行きました。その中でも印象的だったのが「Wellness Resort ELYSIUM」です。

 

国立公園のように広く、手入れされた敷地内に、サウナが20個以上あり、屋外に室内にサウナが点在しています。

ヨーロッパは男女みんな裸で一緒に入るので、更衣室だってみんな一緒。聞いてはいたけど、「本当に裸なんだ……!」と軽くカルチャーショックを受けましたが、郷に入れば郷に従え。いつの間にかわたしもサウナ室で、裸になっていました。不思議なもので、いやらしさなんてものはどこにもなく、さながらエデンの園のようでした。

 

若いカップルや老夫婦、友人同士で当たり前に裸になって、寝転がったりおしゃべりしたり、自由気ままにサウナを楽しむ。決められたルールではなく自分のルールで、自分の心地よさを大切に、のんびり過ごす優雅さがすごくかっこよかった!

アウフグース世界大会が開催されたオランダ「Thermen Bussloo Wellness & Spa」©清水みさと

フィンランドもそうですが、オランダのサウナにも、「ルール」や「注意書き」なんてありませんでした。自然と思いやりに満ちた空間が、そこにはあって、ルールがないことで好き勝手していいわけではなく、みんな自分自身の、心身の心地よさを求めているんです。

 

まずは自分に優しく、自分を大切に、自分を可愛がることで自然と相手を思いやることができるんだろうなぁ、なんてことを考えました。それほどまでに優しい空間で、時間の概念を忘れるほど、体だけでなく心も解きほぐされたのです。

サウナって、やっぱりすごいや

 

そうそう、重要なこと書き忘れてました。リョウコさん、オランダに水風呂、ありました! 日本ほど冷たくはないけれど、海外に水風呂があるというだけで、ちょっとテンションあがりますよね!

アメリカにも、水風呂付きのサウナ施設が沢山できるといいのに。ハリウッドスターや、セレブのみなさん、サウナも水風呂も好きだと思うんだけどなぁ。



そんな感じで存分にサウナも楽しんだ海外だったわけです。感動したり失敗したり、その全部が心を広げてくれた気がします。世界の大きさと、自分の知る世界の小ささを思い知り、もっといろんな国に行き、いろんなことを知りたくなりました。

情報はたくさん転がっているけれど、経験することでようやく血肉となることを実感しました。スペシャルな体験をしたとか、新たな発見があったとかではないけれど、一気に視野が広がって、新しい目で世界に触れたような気がしています。

 

長くなっちゃいました。そして、わたしのアンサーだけで終わってしまった...!

 

わたしも、リョウコさんと海外にいきたい!

韓国なら汗蒸幕(はんじゅんまく)もあるし、おいしいご飯もたんまりあるし、次は友だちとワイワイしながら海外旅行をしてみたいです。

 

こちら、ようやく慌しい日々が落ち着いてきたので、リョウコさんも落ち着いた頃かなと想像しますがどうでしょうか?(笑)近々会いませんか?

↓「サウナ交換日記 〜vol.3」はこちらから↓

Top image: © 清水みさと
TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。