WBC観戦に奔走した、わたしのサウナ時間
サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。
ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね? そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。
今回は、みさとさんからリョウコさんへ──。
俳優、タレント。サウナ好きが高じて、「サウナイキタイ」ポスターモデルをはじめ、ラジオ「清水みさとの、サウナいこ?」(AuDee/JFN全国21局ネット)のパーソナリティーを務め、TBS「世界ふしぎ発見!」など多方面で活躍中。近著に『サウナのぷりンセス』。
リョウコさんへ
おめでたい!「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」日本優勝しましたね!
優勝してから1週間、毎日のようにWBCのニュースが流れ、何度も何度も同じシーンを観たわけですが、何度観ても観飽きなければ、感動だって色褪せない。
ものすごい野球ファンみたいですが、わたし、野球に関してど素人(笑)これまで、ほとんど観たことがありませんでした。
それこそ、子どものころ、おじいちゃんや『ちびまる子ちゃん』の父・ひろしがテレビでよく観てたな、男性がサウナ室でよく観るって聞くな、程度。
ですがわたし、ケビン・コスナー主演の野球映画『フィールド・オブ・ドリームス』がすごく好きという側面あり。理由は簡単。
母がケビン・コスナーの大ファンで、ケビン・コスナーの映画を随分観ながら育ちました。
その中でもこの映画が大好きで、DVDも所持!
本当にいい映画なんです、夢があって。ケビン・コスナーファンでなくとも、ぜひ観てほしい名作です。
とまぁ、そんな素人丸出しながら、今回、中国戦と韓国戦は東京ドームへと赴き、チェコ戦は表参道の「南青山 清水湯」で、オーストラリア戦はジムのサウナで、メキシコ戦とアメリカ戦は早起きして家で観戦。
最初から最後まで、全力でWBCを楽しみました!
東京ドームでは、生の歓声・手拍子があまりに圧巻で、観衆のエネルギーを直に感じ、選手が目の前で全力でプレイしてる姿に感動して、隣の席の知らない誰かとハイタッチ。
エネルギーが渦巻いて、ドームごとわたしも一緒に、どこか遠くまで飛んでいっちゃうかと思いました。
サウナ室では、ラーズ・ヌートバー選手から村上宗隆選手まで、打順が繋がるかもしれない!とかなんとか、すべてのシーンで、ヒーヒー爆汗垂らしながらサウナに入り、我慢できなくなって急いで水風呂。
でも、ちんたら休憩してる間になにか起きたら……!見逃したら……!
そんなはやる気持ちでほぼノー休憩でサウナへ、水風呂へ大奔走。わたしも一緒にスポーツしているようでした。
ヒットが出たとき、惜しかったとき、サウナ室で「おおおぉ!」「あぁぁぁ!」と、みんな汗と一緒に気持ちもダダ漏れ。すごく楽しかったです。
そして今回、サウナの出るタイミングの難しさを痛感した、これまたサウナで“初めて”を体験。まだまだ初めてはあるらしい!
今回のWBCは、野球素人のわたしも楽しめるように、開幕前からニュースで特集されたり、選手のドキュメンタリーが放送されたりと、楽しむための入り口がたくさん用意されていました。
球場へ観戦しに行くことが決まっていたので、観たり聞いたり、選手やチーム、歴史を吸収した予習期間。日本チームに限らずです。
そういうことを積み重ねていくうちに辿り着いたのは、やっぱり「人」なんだなということです。すべての選手に歴史やドラマ、思いがあって、大切に紡がれたそれらが、スポーツというフィールドでぶつかり合う。
そして、どの選手も本当に楽しそうに戦っていて、本当に野球が好きなんだというのが伝わって、子どもの顔して大喜びしているみなさんがかっこよくて、頑張る姿がかっこよくて。
「わたしも頑張ろう!」、純粋にそう思えたのでした。
ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんが、「楽(らく)」と「楽しい」は対極で、楽しいことがしたいんだったら楽はしちゃだめ。楽しようと思ったら楽しいことは諦めなきゃだめ。と言っていた言葉を、思い出しました。
それをまさに目の当たりにした、WBCであり、溢れんばかりの感動、勇気、希望をもらった、素晴らしい日々でした!
さて、リョウコさん、本作りおつかれさまです。
本当は「執筆おつかれさまです」と書きたかったのですが、そうです、リョウコさんは本のイラストも全部自分で描いてますよね。
全然、「楽」してない!
書いて、描いて、かきまくったあとも作業がてんこ盛り。本をこの世に産み出すのは本当に大変で地道な作業だけど、友人とか仕事仲間とか、そういう肩書きをとっぱらって「ただの清水みさと」として、リョウコさんの愛読者です。
それに今回の新刊は、英語のエッセイ。
今、いちばん読みたいカテゴリー。
そして、わたしがずっと読みたかった、リョウコさんのエッセイ。
たしかに、作家は書いて世に出て終わりだから、ライブや舞台、スポーツのように、お客さんが大勢集まって、拍手をもらうことはありません。
でも、本はやっぱりいいなぁと思うこともあります。
本は、時代も、国も軽々飛び越えて、いろんな人の手に渡ることができます。いつでも、自分の書いたものを渡すことができます。
でも、舞台やライブは、そうはいきません。儚い限り。
わたし、3年間ほど毎月舞台をやっていた時期があるんですが、約1ヵ月間稽古をして、公演は14回、7回、1日だけなんてこともありました。
こんなに稽古したのに……。
舞台はどこにも持っては行けません。
その代わり、ここでしか味わえない「生」を体感できる良さはある……。
儚さか、不朽か。
いや、本当は「どっちもくださーい!」と声を大にして言いたいところなんですけどね!ないものねだり!
でも、どちらも共通してるのは、観てくれる人、読んでくれる誰かがいるということ。遠くの誰かじゃなくたって、家族や、友人、恋人でも。
それで、誰かに「好きだ」と言ってもらえたら、気に入ってもらえたら、それまでの苦労がひとっ飛び。不思議ですよね。だれかの「好き」から勇気をもらう。
そういえば、大人っぽいヘアメイクで撮影したビジュアル、似合わないと思っていたのにリョウコさんが好きだって言ってくれて、すごく嬉しかったです。自信をもらいました。
わたしの“好き”がリョウコさんを勇気づけているのは、すごく嬉しいです。そう思うと、好きなものは「好きだ!」と、しっかり伝えるべきですね。わたしだって、好きって言われたら嬉しい。
だから、何度だって言わせてください!リョウコさんの本、大好き!
『直訳やめたら英語が一気にできるようになった私の話』
来月の発売まであと少し。
一番乗りで読ませてください!今、いちばんの楽しみです!
『南青山 清水湯』
【住所】港区南青山3-12-3
【営業時間】平日:12:00〜24:00(最終入場)23:30 土日祝:12:00〜23:00(最終入場)22:30
【定休日】金曜日
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