気絶寸前……出版前のいそがしさ。そんなときに訪れるサウナ

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね？ そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

今回は、リョウコさんからみさとさんへ──。

みさとちゃんへ

お返事ありがとうございます。わたしは今、書いている本が大詰めのファイナルです。なので、みさとちゃんが前回教えてくれた大切な言葉「自分をかわいがる」の真反対の状況にいます。

サウナに行く、余裕なし。

人に会う、余裕なし。

家を片付ける、余裕なし。

こうなってくると、自分をいじめているとしか思えません。

でも、本は生み出すまで本当に辛いです。そして本を世に出したら「よかった！」とほめてくれる声がたくさん聞けるのでありがたいのですが、実はごく少数のネガティブな批判ですべての高評価がかき消されてしまうくらい、どん底に落とされもします。

いつも思うのですが、たとえばミュージシャンのなかにも作詞・作曲、演奏をしてアルバムを作って出す人がいますよね。作家業と工程は似ています。もちろん賞賛の声ばかりではないと思います。「今回イマイチだな！」とか言われたりもします。

でも、好きだという人ばかりを集めたライブがあるじゃないですか！そこで賞賛のシャワーを浴び、お互いが最高の思いをする。しかも、なんならそれを日本全国で何回も！

作家は陰気な仕事です。

長い時間かけて書いて出して、終わり。わたしの本はエッセイなので、半年かけて書いても、1時間もあれば読み終えてしまいます。

もちろん読んだ人それぞれの感想があって、響いたこと、考えたこと、いろいろあるはずですが、ほとんどの人は自分の中でそれを考えて完結します。感想を書き込こむ人は、ごく少数です。わたしも同じです。本の感想をめったに書かないですから。特に本人に向かっては。

わたしだって、ライブハウスにわたしの本がいいなと思った人たちを集めて、みんなで手拍子したいですよ！！

でも、そんななかで文字で受け取る感想をSNSで見かけると、「書いてよかったな」って思えます。

伝えたかったことが伝わってることがわかったり、伝えたかったことをその人が実際に行動してくれたことを知る機会があると、救われます。そんなたまに見つける“小さな手拍子”のおかげで、この仕事を続けていけるのです。

そして本が好きなみさとちゃんの感想は、わたしにとって本当に心強いというか、毎回「これでよかったんだ」と思わせてくれる指標となっています。

「わたしはリョウコさんの文章が好き」と言ってくれたことに、何度救われたことか……。陰気な作家業がパーっと晴れます。

みさとちゃんは、前はグラビア、今はモデル、女優、タレント業、ナレーションなどいろいろなことをしていますが、それぞれにいいこともよくないことも、思うことや考えること、たくさんあると思います。

特にグラビアは最初のお仕事で、若かったこともあって苦労もたくさんあったんじゃないかなと思います。グラビアがあったからこそ、今があるから、感謝もたくさんありますよね。

というわけで、今回はサウナの話なし……と思いますか！？

行ってますよ！行ってないなりに行ってます。サウナがゼロっていうのはないですからね！（笑）

今回は川崎市の『宮前平源泉 湯けむりの庄』です。ここ大好きなんですよ。

入り口からずっと風流。まずそれが好き。

サウナ室は広々。サウナストーブがサウナ室のど真ん中に鎮座しているスタイルも好きです。

水風呂もいつもちょうどいい冷たさ、好き。そして外気浴が大好き！宮前平なのに、森の中の旅館にきているような気分になれます。雪が降っている日は、わたし必ずここにきますからね。もちろん、春の外気浴も気持ちがいい！

とにもかくにも、来週には校了。印刷所に原稿が送られて印刷開始です。

発売は4月上旬。今回のタイトルは『直訳やめたら英語が一気にできるようになった私の話』、長っ！

英語が大嫌いで、大の苦手だったわたしが17歳でホームステイをしてから、どんどん英語にハマって行き、12年もアメリカに住んじゃった話と、どうやって英語を勉強すると楽になるかという、コツやメンタルの持ちかたなどなどのエッセイ本です。

みさとちゃんもイギリスの語学留学について話をしてくれました、ありがとう！できあがったら一番に渡します！

「好き！」って言ってください！（笑）

『宮前平源泉 湯けむりの庄』

【住所】神奈川県川崎市宮前区宮前平2-13-3
【営業時間】平日：10:00〜24:00、土日祝：9:00〜24:00（最終受付23:30）

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