祝・優勝！「アウフグース世界大会」現場の熱狂お届けします

サウナ大好き作家・岩田リョウコさんと、サウナをこよなく愛する女優・清水みさとさん。

ふたりがどのようにサウナを日常に取り入れ、どんなサ活を楽しんでいるのか。気になりますよね？ そこで、ふたりのサウナな日々を「交換日記」に綴ってもらいました。

今回は、みさとさんからリョウコさんへ──。

リョウコさんへ

ドイツで開催された「アウフグース世界大会」の団体部門で、日本が優勝しましたね……。サウナ界のビッグニュース！

名古屋「ウェルビー」所属の、「WAT Yuma&Mayuka」ペアが世界チャンピオンです。

大会参戦わずか2年目での快挙です。幸いなことに現地で見守ることができました。泣きました。

2人の演目をサウナで見て泣き、インタビューで泣き、優勝で泣く。どんだけ泣くねんという感じなんですが、本当に素晴らしかったんです。

演目も素晴らしい、アウフグースへの向き合い方もかっこいい、そりゃ優勝するよなぁって、心底納得しっぱなしでした。

そんな、感情が揺さぶられた今回のアウフグース世界大会の模様を臨場感たっぷりに伝えるべく、“平たい文字の4D化”、がんばります。

今年のアウフグース世界大会の会場は、ベルリンから車で1時間ほど離れた場所にある、「SATAMA Sauna Resort & Spa」。

全部で10個ほどサウナがあるのですが、本戦が行われるのはこの中でも一番大きな200人収容できる巨大サウナ室。

サウナストーブの大きさは、両腕をピンと伸ばして、ゆうに3人分はある長さです。

ひと演目15分。

世界のアウフグースは、圧倒的に突き抜けていました。固定概念とかありません。自由の中で、大遊びしている人がたくさんいました。

表現力といい、タオル捌きといい……なんていうか、フィギュアスケートであり、サウナ版ブロードウェイ！

熱いサウナ室で、美しい歌声で歌って踊りながら完璧に『メリー・ポピンズ』をやってのけたり、人魚が現れたり、オリジナルストーリーのアウフグースのなんとオモシロいこと。想像力の豊かさに度肝を抜かれました。

火が燃えていたり、突然、ヘビメタのライブが始まったり、見たことのない超絶技巧の数々に目がまん丸状態。世界、すごいです。

最初の5日間は予選でした。

毎日16チームずつアウフグースが行われ、最終日に行われる決勝を目指します。1日、5チーム分まで観戦チケットが取れる仕組みになっていて、他にも観たい場合は、「チケットなし列」に並びます。

チケットを持っている人が優先で入場し、席に余裕があれば入れてくれるといった感じ。

200席もあるんでしょ？と思うかもしれないけど、200人なんてあっという間に満席です。毎公演、大満席。

世界にサウナ好きって、アウフグース狂いって、こんなにいる！そして、総じてみんなやさしい！

人気選手の演目に並んだとき、入場出来なくなるほど満席になってしまうと、周りのみんながすかさず「small girl！」と叫んでくれて、入ることができました。「入場おめでとう」の200人からの大歓声を浴びて、チャンピオンさながらの入場。

もう、みんなととのいすぎて、超愉快。超ご機嫌な世界線が永遠に続いていました。

ノルウェーチームの仲良しの選手のジェロームに会ったとき、「頑張ってね！」と伝えたら、「サウナでたくさんの幸せをプレゼントするよ」と彼。“頑張る”のもっと先にある言葉が、躊躇なく返ってきました。

「技を成功させるぞ」とか「優勝するぞ」じゃなくて、相手を思いやる心が最初にあるんだなって、感動しました。

世界大会という場だけれど、熱、風、蒸気、香り、心地よさを届けようという想いが基盤にあって、その次に魅せるアウフグースがあるということを教えてもらいました。

世界大会という“勝負”の側面がありながら、サウナであることを忘れないでいる必要があるって、とても難しいことだと思うけど、サウナをつくる世界中のアウフギーサーのみなさん、とてもかっこよかったです。

来年の世界大会は、リョウコさんと一緒にいきたい！
汗だくになりながら、感想を共有したいです！

また会ったとき、アウフグースの話、させてください。世界大会ではそこらじゅうに興奮や感動があって、どれを書けばいいかわからなくて、書いても書いてもこぼれっぱなしです。最後まで書いて「あれ、全然書けてないじゃん」って、珍しく反省しています……とほほ。

一旦サウナ、行ってきます。

『SATAMA Sauna Resort & Spa』

【住所】Strandstraße 12, 15864 Wendisch Rietz, Germany
【公式サイト】https://www.satama-saunapark.de/

↓「サウナ交換日記 〜vol.41」はこちらから↓