世界を震え上がらせた「マイク・タイソン」の最狂トピックとは?
何気ない一日に思えるような日が、世界のどこかでは特別な記念日だったり、大切な一日だったりするものです。
それを知ることが、もしかしたら何かの役に立つかもしれない。何かを始めるきっかけを与えてくれるかもしれない……。
アナタの何気ない今日という一日に、新しい意味や価値を与えてくれる。そんな世界のどこかの「今日」を探訪してみませんか?
マイク・タイソンによる「耳噛み切り事件」が発生した日
ボクシング史に残る、最強にして最恐、そして“最狂”の男──マイク・タイソン。
アメリカ国内においてもっとも治安が悪い地区のひとつとされるNYブルックリンのブラウンズビルで育ったタイソンは、幼いころから数々に犯罪に手を染め、少年院での厚生プログラムの一環として出会ったボクシングによって、その後の人生を変えます。
1986年、20歳のときにWBC(世界ボクシング評議会)世界ヘビー級王座を史上最年少で獲得。その後、WBA(世界ボクシング協会)、IBA(国際ボクシング協会)のヘビー級のベルトを相次いで腰に巻き、名だたる3団体の統一王者に。
チャンピオンになってからも、リングの内外を問わず、世間を騒がせ続けたタイソンですが、その際たるトピックのひとつが、26年前(1997年)の今日6月28日に起きた「耳噛み切り事件」といえるのではないでしょうか。
宿敵であるイベンダー・ホリフィールドとの一戦。
約半年前にWBA王座をホリフィールドに奪われたタイソンはベルトを奪還すべく奮闘するも、思うような試合運びができず、第3ラウンド、敵の意図的ともとれるバッティングに対して理性を失った結果......
ガブっ!
イベンダー・ホリフィールドの右耳を“噛みちぎる”という前代未聞の行動に。当然ながら判定負けとなり、多額の罰金と1年以上にわたるライセンス停止処分を受けることになりました。
一部のファンからは「勝利に対する執念のなせる業」などと称賛の声も上がったようですが、スポーツはルールあってのこと。タイソンの行為はそれ以前の問題ともいえそうですが、メタバースの実現により、これまで常識とされてきた世の中のルールやモラルの在り方が問われる時代、いかに自身を律することができるかが健全に生きるためのキーといえるのかもしれません。