もしもあなたがF*CKな気分なら、この「部屋」がオススメです
はじめまして、ベンです。
TABI LABOで連載を持つことになった、ロンドン生まれ、いろんな場所育ちのイギリス人です。僕のプロフィールについては、上のアイコンをタップしてください。
早速ですが、今回は昨年からアメリカの主要都市で増加中のユニークな部屋のお話です。
その名も“怒りの部屋”
部屋の名前は「Anger Room(怒りの部屋)」。
一見何の変哲もない、普通に家具や家電がレイアウトされた部屋です。だけど、利用者は宿泊目的でこの部屋を借りるわけじゃない。壊すために借りるんです。
指定の料金を支払った後はやりたい放題。バットやバールを駆使して、思う存分テレビやテーブルなどをぶっ壊すことができます。
目的?
ストレスの発散に決まってるでしょう!
ブームの火付け役は、トランプとクリントン
このビジネスは、2008年にテキサス州ダラスのドナ・アレキサンダーがガレージで実験的にはじめました。意外と歴史があるんですね。
モノを破壊するという原始的なストレス発散方法が一気に注目を集めたのは、2016年アメリカ合衆国大統領選挙です。何百もの人が大統領候補のポートレートをめちゃくちゃにするという目的で「Anger Room」をレンタルしました。
つまり、ブームの火付け役は、トランプとクリントンというわけです。
オジー・オズボーン親子も体験済み!
ストレス発散の手法として瞑想、ヨガ、ピラティスなどに取り組む人もいるでしょう。誰もが日常生活のなかで、普通にストレスがたまらないようにしています。
でも、例えばパソコンがフリーズした瞬間、「叩き壊したい!」という衝動に駆られることって誰でもあるんじゃないかな?「Anger Room」は、そんな衝動を実現してくれる部屋というわけです。
もしも日本に「Anger Room」ができたら……EU残留派のイギリス人としては、メイ首相のポートレートを叩くために部屋を借りるかもしれません。