イギリスの若者が夢中「コーラルピンクのカード」――ベンのトピックス
イギリスでこのコーラルピンクのカードを持っていれば、若者は「あっMonzo(モンゾ)を使ってるんだね。どんな感じ?」と声をかけてくるはずです。
それほどまでに、Monzoは口コミによってミレニアルズを巻き込んでいます。
チャレンジャーバンク「Monzo」
イギリスの起業家トム・ブロムフィールド率いるチームが、チャレンジャーバンク『Monzo(モンゾ)』をローンチしたのは2015年。その背景には「スマートフォンで管理できる、使いやすいプリペイドデビットカードが欲しい」というミレニアルズたちの思いがありました。
イギリス人である僕が言うのもなんですが、とにかくイギリスの銀行システムは複雑で、テクノロジーの導入も遅れています。スマホネイティブな若者にとっては使いづらいんです。大手銀行はなかなかそのニーズに応えられていない。
その証拠に、クラウドファンディングサイト「Crowdcube(クラウドキューブ)」で、Monzoが資金調達ページを開設すると、わずか6秒で約100万ポンド(約1億5000万円)もの資金が集まり、あっさりとプロジェクトが成立しました。誰もが“銀行の新時代”を待ち望んでいたんですね。
この動きはイギリスだけではありません。ヨーロッパではMonzoのようなチャレンジャーバンクが増加の一途を辿っています。Revolut、N26あたりは、日本でも名前を聞いたことがある人が多いかもしれません。
Monzoに話を戻しましょう。
その最大のメリットは、アプリによってスマートフォンですべてを管理できる点にあります。例えば、カード決済が行われた際の通知や、支払い状況の確認、消費限度額の設定も簡単にできてしまいます。
これは実際に使ってみると、驚くほど便利で、簡単で、そして時間の短縮になります。銀行の窓口での待ち時間、PCブラウザの複雑な操作、そのどちらとも比較になりません。
ひとつだけ弱点があるとすれば、Monzoは2018年12月現在イギリスのみのサービスとなっています……もう僕が言いたいことはわかりますよね?
「誰か、日本でも同じようなサービスを!」