王子との結婚:ヘンリー王子との結婚後にメーガン・マークルが直面した予想外のルール
メーガン・マークルという名前を聞いたことがありますか?
日本でもリメイクされた米テレビドラマ『Suits』で知られる女優です。彼女は今年イギリス王室の王位継承順位6位のヘンリー王子と結婚しました。
この結婚はさまざまな意味で画期的なものでした。
イギリス王家の歴史のなかで、離婚歴がある相手と結婚したのはヘンリー王子の大叔父にあたるエドワード8世以来。なお、エドワード8世はその結婚のために王位を退くことを余儀なくされました。
また、モナコ大公レーニエ3世はハリウッド女優グレース・ケリーとの結婚で有名ですが、イギリスの歴史においては王族が一般の有名人と結婚したのは今回が初めてのこと。いまやメーガンは結婚によってサセックス公爵夫人メーガン妃殿下となりました。
とはいえ、メーガン妃はハリウッド女優です。注目されること自体に戸惑いはないでしょう。大衆が自分の顔を知っていることにも、あちこちで周囲を護衛するセキュリティにも慣れっこだと思います。
ですが、下の写真の一件で、王族であることと自由な有名人としてのライフスタイルが違うということに彼女は驚いたはずです。
メーガン妃が自動車のドアを開けています。
一見、普通のことに見えますが、そうではないんです!
王室ルールによれば、ドアの開閉はセキュリティの仕事。王族がやってはならないことと、定められているのです。
そんなルールがあるなんて、ロンドナーの僕も知りませんでした。この写真がイギリスで話題になったことで、知られざる王室ルールに興味を持った僕は、メーガン妃が驚いたであろう禁止事項について調べてみました。
① 自撮り
メーガン妃が誰かと一緒にセルフィーをすることは叶いません。何人たりとも彼女に背を向けるべきではないというルールがあり、写真を撮る場合、カメラマンは彼女に向き合ってシャッターをおす必要があります。
② サイン
署名は公文書に限られています。メーガン妃はもう『Suits』のファンにサインすることはできないのです。(彼女のサインの価値は高騰するはず!)
③SNS
すでにメーガン妃は自身のwebサイト「The Tig」や190万ものフォロワーを抱えていたInstagram、Facebookのページ、そしてTwitterを閉鎖しています。
④ファッション
女王はファッションに関して独自のルールを持っていることは有名です。暗めのネイビー、短いスカートやドレス、ウェッジソールはNG。そして、メーガン妃もこのルールに従うことになります。さらに、12世紀に定めたられた法により、王族はファーを身につけることも許されていません。
⑤食事
同じく女王はジャガイモやパスタ、お米やニンニクがお好きではないことは有名な話。甲殻類も口にしません。このなかにメーガン妃の好物がないことを祈ります。また、ティーカップの持ち方も決まっています。
⑥政治
これは日本人の皆さんにも理解してもらえそうです。メーガン妃は立候補はおろか、投票することもできません。彼女の故郷であるアメリカにおいてもです。あらゆる政治的意見は極めて不適切とされます。ちなみに、すでに消去されていますが、過去のInstagram投稿によって、メーガン妃はイギリスのEU離脱に反対していたことが明らかになっています。まあ、僕としては残念です(笑)。
これらはすべてメーガン妃のライフスタイルに衝撃を与えそうなルールの一部であり、イギリス王室が長く守ってきたことでもあります。個人的には、伝統も大事ですが、少々時代遅れなものもあると思います。
世の中には王子様やお姫様との結婚を夢見る人も多くいます。そういう意味ではメーガン妃は憧れの存在でしょう。だけど、僕はこのルールを知ったことで、彼女のことをちょっと気の毒に思ってしまいました。