日本で働くイギリス人から、五月病にならないためのアドバイス――ベンのトピックス
みなさん、ベンのトピックスにお帰りなさい!
僕はロンドン生まれだけど、転校が多かったし、ブリュッセルや大阪で暮らしたこともあります。だから、新しい環境に慣れるのは上手なほうだと思いますが、それでも大学に入学した頃はつらかったし、TABI LABOで働き出した時もつらかった。もっと若い時には、引きこもりになったこともあります。
でも、ストレスはいっぱいあったけど乗り越えました。だから、今新しい環境に悩んでいる人に、簡単なアドバイスをあげたいと思います!
そう、今回のテーマは最悪な“五月病”です。
アドバイス1
期待も予想もしないこと
イギリスにはこんな言葉があります。
「期待しない者は幸せである。失望することがないからである」
これはいろんな人に当てはまると思います。ポジティブでも、ネガティブでも、期待や予想は、残念ながら現実とまったく違う可能性が高いです。だから僕からのアドバイスはシンプルです。
期待や予想をしないこと!
言葉にするとこれだけ。でも、すごく効果があります。
思い返してみると、僕がつらいと感じたのは、期待や予想が大きかった時です。「どれだけすごい勉強ができるんだろう」と期待して入学した大学では、自由すぎて戸惑いました(イギリスの大学のカリキュアラム選択は自由すぎる!)。システムがしっかりした私立高校に通っていたので、ギャップが大きかった。
僕自身、結構考えすぎたり、細かいことを気にするタイプだから、新しい環境に身を置く時は、一日一日をそのまま受け入れようと決めてます。
本当にこれだけのことで、ストレスは減るはずです。
アドバイス2
話をするなら“ジャッジをしない人”に
とはいえ、新しい環境にストレスはつきものです。そんな時は誰かと話すこと。まあ、どんな状況でも信頼できる人と話すことはオススメです。
ただし、気をつけてください。
絶対に“ジャッジをしない人”を選んでください。
職場や学校での悩みを相談すると、時々いろんなことを指摘して、どうすればいいかジャッジしてくる人がいます。指摘されてもどんどん自分は辛くなるだけ。それに判断するのは必ず自分です。
だから相談する相手には、ただ聞いてくれる人がいいです。「今、つらいんだよね」という話ができる人がいいです。
読者のみなさんの日常が、どのような人に囲まれているのかわかりません。家族、友達、同僚、好きなレストランの店員さんでも……それが誰でも、自分の思考や感情をシェアするだけで大助かりだ!
もしも、そういう人がいないという人は、僕にコメントを投げてもらっても構いません。僕には返信する時間があります。
余談です!
日本では新学期も入社式もだいたい4月。だから4月は、新しい環境に慣れる時期です。すごくエキサイティングな時期ですよね!
だけど、ゴールデンウィークあたりから5月にかけては、プレッシャーやストレスを感じる時期に変わってしまいます。環境に慣れるのはとても大変で、挫折する可能性は高いです。
僕はこの1ヶ月に集中するストレスやプレッシャーが国全体の精神衛生上よくないと思ってます。
例えば、イギリスではシステムのタイミングがちょっと違う、学校や大学の新学期は9月にはじまります。大学の卒業式は6月ぐらいですが、一般的にイギリス人は卒業する前には就活しません。企業は年中求人を出しているし、ピークも12月と1月です。
これぐらい分かれているほうがいいと思います。