英国ママグラマーはキラキラだけど……哀しいです――ベンのトピックス

みなさん、ベンのトピックスにおかえりなさい!

僕たちミレニアル世代は、インフルエンサー世代と言い換えることもできます。いろんな業界でインフルエンサーマーケティングは重視されています。今の時代にインフルエンサーになろうと思ったら「カワイイ」だけじゃダメですよね。メッセージが大事だと思います。僕の父親によく言われました。「有名になりたいより、“何をして何のため”に有名になりたいかを考えるべきだ」ってね。

ところで、イギリスのインフルエンサー事情をWEBで調べてみると、ベンの実家があるサウスロンドンのDulwich(ダリッチ)周辺は、イギリスのママグラマー(英語ではMumfluencer)のホットスポットになってました。

イギリスではママグラマーの人気がすごいです

ママグラマーたちはキレイなファッションモデルとは違います。

彼女たちの評価は外見やファッションよりも、ファミリーとしての姿。子どもと一緒にビーチで遊ぶ写真、旦那さんと散歩するセルフィー、ママたちが集まるイベントの様子などなど。要するにママグラマーは憧れる“モデル”じゃなくて、参考にしたい“ロールモデル”なんですよね。

彼女たちのコミュニティは信じられないほど大きいし、何十万というフォロワー数がいるアカウントも多い。少子化問題のないイギリスでは「親になりたい!」って人が多いからかも知れません。

そんなママグラマーに関して、最近イギリスでスキャンダルがありました。

ママグラマー・ドラマ
※イギリスでは「ドラマ=トラブル」

スキャンダルの主役は、クレミー・フーパーさん。35歳です。ライターであり、ポッドキャスターであり、看護師さんです。クレミーさんと夫のサイモンさんは4人の娘を育てる「ママ&パパグラマー」です。

フォロワー数は、クレミーさんが60万、サイモンさんが100万を超えています。

クレミーさんは、ママグラマーコミュニティで成功しているビジネスウーマンでもあり、柔和な性格の女性として知られた存在でした。

ところが、ママグラマーのコミュニティ掲示板『TattleLife』に突如現れたAliceInWanderLustというユーザーにより事件は起こります。

AliceInWanderLustは、約8ヶ月にわたっていろいろなママ&パパグラマーに向けた超ネガティブなコメントを投稿しまくりました。

なかでも標的になったのが、サイモンさんです。「彼は“Twat”("嫌な奴”って意味だけど、それよりもっと失礼な表現です)」とかそういった内容です。クレミーさんについても「彼のナンセンスに堪えられるなんてスゴイ」と皮肉めいた誉め言葉を投稿しています。

この書き込みについて、ユーザーたちが注目したのが、AliceInWanderLustというユーザーがカリブ海にある小さな島・セントルシアから投稿していること。そして、その投稿が行われた時期、セントルシアのリゾートに滞在していたのが、誰であろうクレミーさんだったのです。

つまり、AliceInWanderLustはクレミーさんだったのです。

彼女は周囲のママグラマーに加えて、自分の夫も攻撃していたわけです。

哀しいね、サイモンさん

イギリスでは、このスキャンダルはとても話題となったのですが、僕が注目したのは、妻の本当の姿を知ってしまったサイモンさんです。

彼のInstagramは、まだまだパパインフルエンサーとしての高いテンションが感じられます

彼の投稿によると、今回の件があっても「4人の娘には親が必要だから、やるべきことやるだけ」と考えているようです。

インフルエンサーでいるより、ファミリーであることが大事ですよね

このスキャンダルで、イギリスのママグラマーの裏側は冷たいビジネス的な世界と見られるようになってしまいました。

ベンはこの件で、サイモンさんのコメントを見て、インフルエンサーでいるより、ファミリーであることが大事だと思いました。自分の私生活、夫婦生活、親としての生活をソーシャルメディアビジネスの中心にすることは、どうなんでしょう?

Top image: © zeljkodan/Shutterstock.com
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