NHK「がいこくじん の みなさんへ」ツイートで感じたこと――ベンのトピックス

みなさん、ベンのトピックスにおかえりなさい!

あらためて、になりますが、ベンは外国人なんですよ。ロンドンで生まれで、身長193㎝、金髪です。見た目的には“外国人っぽい”外国人です。

僕が日本語を勉強し始めたのは2008年ぐらい。一人で教科書を使って平仮名とカタカナを勉強しました。最初は難しいと思ったけど2ヶ月もすればだいたい理解できるようになりました。今では漢字もかなりわかります。難しい言葉が出てきたら翻訳サイトを使えるし、日本語の記事も読めます。このテキストも自分で日本語で打ってます。つまり、僕は日本語が読める外国人です。

そういう理由で、このNHKニュースのツイートは気になりました。

いろんな人がいろんな意見を言っていますね。

僕個人としては、ちょっとこの投稿のオーディエンスがわかりません。

NHKニュースが僕たち外国人のためにテキストをすべて平仮名にしてくれています。それは理解できますが、オーディエンスは“平仮名が読めるけど、漢字が読めない外国人”ですよね?

もちろん、そういう人もいると思うんですが、平仮名だけだと日本語には同音異義語が多すぎて読めても意味を理解するのが難しいんですよ(ベンの個人的な経験からです!ちゃんと半角アキを入れてくれているのもわかります)。実際に僕はこのツイートは読みづらいと思いました。それに日本語が読める僕たちからすると「がいこくじんへ」という言い方は、ちょっと恩着せがましい感じがしました。

これは僕が個人的に感じたことなので、NHKニュースの悪口を言いたいわけじゃありません。「やさしい日本語」での災害情報もいいと思います。だけど、英語でツイートするのもいいと思うんです。日本語を読めない日本在住の外国人でもだいたい英語は読める人は多いです。足りないようなら、中国語やスペイン語でも投稿するのはどうでしょう?

Twitterでは、同じような意見の人もいるし、そうじゃない人もたくさんいます。僕は一人の「がいこくじん」として、そう思いました。

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