僕は楽しみ!「アリゾナの何もない砂漠に約8兆円を投資」

アリゾナの州都、フェニックスの西部近郊。州間高速道路10号線(通称:I-10)沿いに、24,800エーカーの砂漠があります。

じつは、昨年からアメリカのメディアを中心に、この何もない砂漠が話題となっています。それはこの土地になんと8兆円もの投資を行う者が現れたから。

今現在の世界でそんなことができるのは、Microsoft共同設立者であり、慈善家であり、フォーブスの世界長者番付2018で第2位の……そう、ビル・ゲイツです。彼の個人資産管理・運用会社であるカスケード・インベストメントは、この土地を購入し、「Belmont(ベルモント)」と名付けました。

僕は、この土地でゲイツが行おうとしていることに興味があります。

ゼロから作るスマートシティに期待

ゲイツの目的は、彼や彼の会社が今なおハイテク産業の第一線にいることを証明すると同時に、スマートシティをゼロから創造することにあります。

ハイテク製造業を中心とする産業、高速な公共Wi-Fi、自動運転車、ソーラーパネルなどが高度に融合したスマートシティは、世界のいたるところでプロジェクトが進行中。例えば、Googleの「Sidewalk Labs」が有名ですね。カナダのトロントにおいて、都市生活を改善するための大規模な計画です。だけど、2015年に発表され、200ページに及ぶ計画書を作成しながらも、まだスタートラインという状況。街づくりがどれだけ難しいことかわかります。

それでも、僕がゲイツによるベルモントに注目するのは、まったくのゼロから街をつくる計画だからです。

そもそもアリゾナ州の砂漠に白羽の矢が立ったのは、地価の安さだけでなく、新たな州間高速道路、I-11の建設予定地の近くという立地、規制緩和などが背景にあるようです。しかも、約8兆円という資金力(街づくりの予算規模がわからないので、潤沢かどうかは不明です……)。素人考えですが、既存の街をアップデートするよりも、成功しそうに思います。

カスケード・インベストメントが発表した具体的な計画では、ベルモントには「80,000世帯、3,800エーカーの産業・オフィス・小売スペース、3,400エーカーの広場、470エーカーの公立学校」ができる予定だそう。

もちろん、これはチャレンジです。いかなる投資プロジェクトにも言えることですが、将来ベルモントで多くの人がスマートライフを送れるかどうかは、理論だけではわかりません。この地域は深刻な水不足という課題も抱えているそうです。

当のアメリカにおいても有識者の間で賛否両論がありますが、それでもベルモントのプロジェクトは、テクノロジーの限界や将来性について、私たちに多くのことを教えてくれるはずです。

個人的には、何もないところに作るんだから、建物もすべてスマートな外観になりそうだし、街の景観がどうなるのか?なんて想像するのも楽しいです。3Dの完成予想図とか、早く見たい!

Top image: © 2018 TABI LABO

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