「子どもは不要」と思う男性、過去20年で倍増。
先進国における出生率の低下はたびたび議論の的になる。経済的な不安や伝統的な家族構成の変化など、様々なことが影響していると言われている。
多くの研究者が出生率に関する研究を行なっているが、そのほとんどが女性を調査対象としていて、子どものいない男性にスポットライトが当てられるケースは少ない。
そんななか、子どものいない男性1万8183人(2000年から2020年のデータ)を対象とした研究の結果が公開された。学術雑誌『Journal of Marriage and Family』に掲載されている。
被験者は「将来、子どもを持つことを想定しているのか?」「持たないとしたらどの程度困るのか?」をヒアリングされている。
そして、過去20年間で彼らの「子どもを持つことへの関心」は低下していることが明らかになった。「子どもができなくても困らない」と回答した男性も増えていたようだ。
ただし、このような傾向が分かったものの、研究者は詳細な理由は解明できていないという旨をコメントしている。彼らはさらなる研究を続けるようだ。
子どものいない男性がなぜ子どもを持たない選択をしているのか? この疑問が答えが出れば、出生率も改善されるかもしれない。
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