「なんか」を多用する、リップサービスが多い・・・誰にでもいい顔をする人間4タイプ

世の中には、人から嫌われないで周囲の人から重んじられることを願って行動するあまり、逆に人から軽んじられ、バカにされている人がいます。今回は、書籍『バカに見える人の習慣』(樋口裕一・著)から、こんな4タイプの人を紹介しましょう。

01.
周りから浮きたくない
引っ込み思案

shutterstock_232221151_2このタイプの人は、目立つことを必要以上に恐れる。自分から申し出れば評価が高まる時でも、黙ったままでいる。

会社で「これができる人はいませんか」などと言われても、応えようとしない。発言することによって大きな得をする場合でも、せっかくのチャンスをみすみす逃してしまうのだ。

この中には2種類のタイプがいて、1つは本当に自分に力がないと思っている人。厄介なのはもうひとつのタイプだ。自信は持っているのに、自信があると思われることが恥ずかしい。そのような態度を見せると、周囲から浮きそうな気がする。だから謙虚なふりをする。一度断っても、そのうち無理やりもう一度依頼してもらえないだろうかと期待している。そうして、心の葛藤を抱きながら、積極的になれないのだ。

02.
“いい人”を演じるために
何事にも「Yes」と答える

shutterstock_321420485_2このタイプの人は、単に人の依頼を断れないだけ。今度こそ断ろうと思っても、相手に説得されるとつい引き受けてしまう。論理的に仕事の必要性を説明される場合もあるだろうし、泣きつかれる場合もあるだろう。強く命令されるだけの場合もあるだろう。

だが、相手は「あの人に頼めば、はじめのうちは渋っていても、最後には必ず引き受けてくれる」と思っているから、一度や二度断られてもひるまない。そうこうするうちに、「便利な人間」として使われるようになってしまう。

03.
キチンと説明できないから
「なんか」を多用する

shutterstock_179854181_2「なんか◯◯な気がする」という表現を多用する人がいる。ぼかして曖昧に語る用法として使う場合もあるが、たいていは、何かを批判したいのだが自分でもはっきり言えない時に、これを用いる。

「なんかおもしろくない」「なんか退屈」「なんか物足りない」などだ。しかし、非難されている方からすると、「なんか」で済まされたのではかなわない。ほめられるときには「なんか」でもいいだろう。しかし、批判するときには、「なんか」ではあまりに無責任だ。これでは、他者を非難する資格はない。非難するときには、きちんとどこがどのようによくないのかを明確にする必要がある。それができなければ、非難してはならない。

04.
行動が伴わず、口だけの
リップサービスをしてしまう

shutterstock_343352249_2「安心してください。私が最後まで責任を持って面倒を見ますから」「悪いようにはしません。大丈夫ですよ。私がやりとげます」などと言う。

先のことを考えないで、きっと心からの善意によってそのように言っているのだろう。だが、覚悟を持ってそのようなことを語っているわけではない。実際に責任を持つとなると、多くの労力、多大な資金力が必要だ。後になって、そのようなことを約束できないことに気付くのだが、つい言ってしまうのだ。

このような行為は、二重の意味で知性を疑われる。

第一に、責任を取れないことを言ってしまっている。第二に、このように口にするということは、普段責任を取る必要のある仕事につかず、安易なことを口にしても構わない仕事をしていることを、自ら告白していることを示している。ふだんから責任ある地位にいたら、このようなことを口にできるはずがない。

バカに見える人の習慣

バカに見える人の習慣~知性を疑われる60のこと~(著:樋口 裕一)

本人も気づかないうちに、その人の“知性”を損ねていた「バカの素(もと)」は何か? 小論文指導の第一人者にして、250万部のミリオンセラー『頭がいい人、悪い人の話し方』の著者が教える、近ごろ目立つ「バカに見える行動」から逆説的に学ぶ知的習慣のヒント。

TABI LABO この世界は、もっと広いはずだ。