新入社員とギクシャクしないために、知っておきたい「4つの鉄則」
新年度になり、約1ヶ月。
入社当時、あなたに尊敬の眼差しを向け、元気よく挨拶や返事をしてくれていた新入社員…今はどうですか?「あれ、そういえば…」と思い当たる人は振り返ってみて下さい。早く戦力になってほしいからと、初めからひたすら業務を教え込んでいませんでしたか?
「Inc.」の人気ライターJeff Hadenによれば、最初は業務内容を覚えることより、仕事に対して正しい物の見方でアプローチしてもらうことのほうが大事だといいます。新入社員のパフォーマンスを上げるために、上司として最初から伝えておくべき4つのことを紹介します。
01.
「なぜその仕事をするか?」
を明確に
新しく入社した人たちには、もちろん業務のやり方を覚えてもらう必要がありますが、まず最初に、会社の基本的なバリューについて、とことん理解してもらうことが大事です。何の仕事であろうと、1つや2つの差が結果へと繋がっていくのです。クオリティかサービスか、それとも低価格だからか。もしくは築き上げてきた顧客との繋がりかもしれません。他の側面も重要ですが、すべてのビジネスには運命を左右する事柄があるものです。
スタートはまさにここ。そして先へと進んでいくのです。新入社員の仕事がどのように価値を作っていくか、他社との競争に勝つうえでどのように影響していくかを説明してください。会社の主な目標と従業員の繋がりを、明確で直接的なものにしてあげましょう。彼らは何をすべきかも知る必要がありますが、「なぜそれをやるのか」を知ることのほうが大事なのです。
だからこそ、つねに「なぜ?」で始めてください。
02.
相手先とのやりとりで生まれる
「バリュー」を説明する
まだ一度も顔を合わせていなかったとしても、新しい従業員は社内外に顧客を持つことになります。その人たちと仕事をすることで、新入社員がどのようにビジネスバリューを生み出すことになるのか、しっかり時間をとって説明してください。
どこまで話したらいいかは難しいところですが、話さなくても彼らは理解してくれるだろう、なんて都合のいい想定をするのはやめてください。それに、自分たちだけで理解しなければいけない、なんていうこともないのです。
03.
タスクを与えることで
仕事の重要性を実感してもらう
初めのうちから、仕事のタスクを少なくとも1つは達成してもらってください。なぜか。
結果は重要なのだとハッキリさせるだけではなく、達成感を感じながら家に帰ってもらうことができるからです(丸1日、または数日かけたオリエンテーションはさすがに退屈だし、新しい環境に順応するのがより難しくなってしまいます)。
タスクをどのように行うかは、大きな一連のプロセスを実際に行える大きさに分ければいいのです。そうすることで、自分の役割がどのように会社のバリューを作っていくのか、すぐに見ることができます。そしてあなたが相手に、早くて建設的なフィードバックを与える素晴らしい機会にもなり、新入社員がより良いパフォーマンスをする助けにもなるのです。
04.
「なぜ採用したのか」を伝え
長所をのばす
すべての従業員は、それぞれ理由があって採用されているわけです(正直に言うと、多才な人より、本当に必要なのは何かに対してズバ抜けてできる人なはず)。だからこそ、採用した理由を相手がすでに理解している、なんて思ってはいけません。
新入社員に「なぜ雇ったのか」を伝えるようにしてください。与える役割についてではなく「なぜその人が適任だったのか」を。
スキルや経験、態度や労働意欲を褒めるようにしましょう。さらに重要なことは、それらを実際にやってもらう業務に強く結びつけることで、彼らが自分の特徴や存在意義を見失わないようにしてあげることです。