どれだけ仕事が辛くても、ついていきたいと思える上司の特徴9つ。
誰でも「デキる上司」に、1度は憧れるもの。「自分もいつかああなりたい」と尊敬できるし、多くのことを吸収して自分の成長にも繋げられるから。
ただ、社会人になって数年、ないしは同じ会社でしか働いた経験がない人であれば、どのような上司が本当にデキる人かを見分けるのは、なかなか難しいと思う。
そこで、あなたに“見極める目”を与えてくれる「Inc.」の記事を紹介。人気ライターのJeff Haden氏が、向上心が高いあなたの心を掴むような上司の特徴をまとめている。
01.
ミスに隠れた「理由」を探る
部下が時々過ちを犯すことはある。例えば、プロジェクトを許可なく勝手に進めたり。自分のことだけを考えて、行動に出る部下もいると思う。
そんな時、部下に対して「耳を傾けないヤツだ」と思いがちだが、彼らがとった行動の裏には必ず理由がある。追い詰められていると感じたり、タスクのコントロールができなかったり、どうにかして仕事に意義を見出そうとしていたり。
デキる上司は、そこで見えない問題を探ろうとする。解決できれば、後々部下の成長へと繋がることを知っているからだ。
02.
間違いを許して「忘れる」
大きな過ちを犯した時の記憶は鮮明に残っているもの。でも、過ちや弱点と言っても、結局その人のほんの一部にしかすぎないのだ。
デキる上司は一歩下がり、ミスを一旦置いて、その人自身のことを考えることができる。ずっと覚えているような事もしない。なぜなら、そのような目で1度見てしまうと、一生同じように見てしまうものだから。(部下もそのことに気付く)
許してあげるのも優しさだが、忘れてあげるのは更なる優しさなのだ。
03.
個人の成長に結びつけて
やる気を出させる
デキる上司は、会社の目標を達成するため部下にやる気を与える人であり、タスクをこなすことは会社だけではなく、自分たちにも価値があるものだと教えてくれる。結局のところ、人は自分の為に仕事をする方がやる気を感じるのだ。
成長するにしても、活躍できるチャンスを与えられるにしても、会社の為に何かをやる部下より自分自身の為と思ってやる部下の方がパフォーマンスは高い。その方が楽しむこともできる。最高の上司は、仕事だけではなく個人の成長も見ているものだ。
04.
自分にメリットがなくても
サポートする
クライアントを怒らせたり、サプライヤーに騙されたと感じさせてしまう。同僚をイラつかせる。理由は何であれ、デキる上司は部下に寄り添おうとする。でなければ、部下の信頼度が下がったり、威厳を損ねてしまうとわかっているから。
後になって上司はよく部下に、「代わりに対応したけど…」と言うが、本当にデキる上司は後から何も言わない。例え自分が悪く見えても、部下をサポートするのは普通のことだから。
05.
場合によっては決定権を与える
決断を下さなくてはならない事がある時、いつも上司が動く必要はない。問題に1番深く関わっている人が下すべきだ。
良い判断力は良い上司の条件。デキる上司の場合、
この件に関する決断を下すのは、自分以外なら誰が最適か──
という考えができる。責任を取りたくないからではなく、その判断は自分がする必要がないものだと判断できるからこそだ。
06.
「権力」を乱用しない
指導権を握りたいがため上司になりたがる人もいるが、本当にデキる人は権力を気にしない。だからこそ、部下に自分の権力を行使して何かしようなどと思わない。そんなことより「頼れる上司」と見られた方が良いからだ。
07.
成長のチャンスを奪わない
何かに気付き学べる瞬間を、上司が「教える」瞬間に変えてしまうことがある。前者の方が、人は忘れないものだ。
デキる上司は、怒ったり指図したりしない。何がどうなったか、どうしたら良いか、一緒に考える。叱るように伝えるのではなく、解決法を編み出す。
そもそも怒る必要がない部下もいるが、失敗する部下だって、何がいけなかったか自分が一番理解しているはず。だからこそ、何も言わず見守ることの方が、彼らにとって1番な時もあるのだ。
08.
部下の可能性を見つけて
気付くように促す
以前、製造業で働いていた時、生産管理事務所の引っ越しを手伝いに行かされたことがあった。それが結果的に、生産の流れについて見聞きする機会となったのだ。
興味深い話を知れて、後々上司に生産者としてのトレーニングを受けることはできるのか聞いたほどだった。その2日間がキッカケで、長きに渡り興味を持つこととなった。
その後、上司は「君ならあの現場に感心を持つと思ったよ」と私に言った。優秀な上司は、部下の可能性を見つけて、彼らが自分で気付けるように促せるのだ。
09.
「どうすれば良くなるか」
日々、試行錯誤する
リーダーシップは不安の塊だ。何かある度、心配はつきものだから。
デキる上司は「もう少し良く、早く、賢くできただろうな」と、考えながら家路につく。「部下から信頼を得る為に、もっとできることはあったはず」という思いも頭を過ぎらせながら。
周りに見せないが、毎朝出勤すると「今日は昨日より頑張ろう」と自分に言い聞かせて仕事に取り掛かっているのだ。