ゆとり世代の新入社員との上手な付き合い方
学校に週休二日制が取り入れるなど、いわゆるゆとり教育を受けた、ゆとり世代。他の世代からは、理解しにくい部分もあると言われるゆとり世代との付き合い方が、ここでのテーマです。
この世代はどんな特徴を持っていて、どんなふうにコミュニケーションを取ったらいいのでしょうか。
1.新人は失敗してもいいと教える
ゆとり世代は意外とプライドが高いのが特徴ともされています。
子どものことから失敗をする経験が少なかったために、失敗することが恥で恥ずかしいことだと思っています。ですが、新入社員に失敗はつきもの。ですから、上手に失敗する方法を教えてあげましょう。
2.みんなで一つのことをやることの楽しさを教える
プライベートを大事にするというのも、よく挙げられるゆとり世代の特徴です。また、自己主張が強い世代であるとも言われています。
自分の思った通りにやりたい彼らには、チームで一つのことをする経験が足りていません。一緒に共同作業することの楽しさを教えましょう。
3.彼らの仕事スタイルも認める
よく指摘されるのが、ゆとり世代のマイペースなところ。彼らは自分のペースで淡々と仕事をこなします。
それはよく考えれば別に困ったことでもなくて、いつまでも一緒に残業している年配世代の方が不健全といえるかもしれません。
ですから、一概に悪いと決めつけずに彼らのやり方も認めてあげるべきです。
4.一方的に怒らない
ゆとり世代との付き合い方で大事なのは、怒らないことです。
親にも怒られたことが少ないゆとり世代ですから、他人である上司などが怒ればすっかり仕事に嫌気がさしてしまいます。
5.婉曲に言わず明確に指示を出す
新入社員は多かれ少なかれそうかもしれませんが、指示をあいまいに出されても言われたことをこなすことができません。
とくにゆとり世代は、大人の指示に従って育ってきた世代とされています。あいまいなものを自分で解釈して仕事するということが苦手なのです。
6.褒めて育てる
他の世代に比べて、怒られたことがあまりないとされるゆとり世代。だからこそ、付き合い方で効果があるのは褒めることです。
彼らは褒められた経験はとても豊富です。彼らのいいところは、褒められたら素直に受け止められることですから、褒めればどんどん頑張ってくれます。
7.彼らから積極的に教えてもらう
年長世代がいつも正しいことを言っている訳ではありませんし、ゆとり世代にしかできない新しいこともたくさんあります。
彼らに「それ教えて」と言えば喜んで教えてくれるはずです。IT関係などについて訊ねてみるのもいいでしょう。
8.目先の成果を一つずつ追わせる
ゆとり世代はガツガツしていないところがあります。
仕事もマイペースでやる彼らは、ともすればモチベーションがとても低いまま仕事をこなすことにもなりかねません。
対策としては目先の目標を立ててそれを達成していくプロセスを繰り返すのがいいでしょう
9.一人一人に個別の役割と仕事を与える
この世代は個人プレーが多いといえます。
ですからこの仕事ならこの人というふうに、新入社員のうちから比較的重要な仕事を与えて責任感を養います。
10.まさにゆとりを持って育てる
ゆとり世代の新入社員は、精神的には幼いところがたくさんあると言われています。
社内で一から育てる覚悟でゆっくり育成していくつもりで接すると余裕が出ます。
自分のペースを大事にして仕事をするゆとり世代との付き合い方としては、彼らの考え方や仕事の仕方を認めてあげることが大切です。その上で会社というところで仕事をするための方法を少しずつ教えていくのがベターです。