上司はいらない!?「ミレニアル世代」の働き方
20代、30代に増えてきた転職経験者。周りを見渡せばここにもあそこにも。2000年代になってから成人になり、現在20歳から35歳くらいまでにあたるのが「ミレニアル世代」。
様々な世代が混在するような職場では特に、彼らについて色んな意見があると思います。マイナスイメージを持っている人もいれば、「デジタルネイティブ」とも呼ばれるこの世代は、親しみやすさや多様性で良い変化をもたらすと評価する人もいるでしょう。
いずれにせよ、仕事に対してこれまでと比べて大きく異なる見方をしているこの世代が、労働人口の中で増加の一途をたどっています。そんなミレニアル世代の特徴をライターのEllie Martinさんが「Elite Daily」にまとめています。
01.
労働人口の4分の3が
「ミレニアル世代」に
アメリカでの統計によれば、ミレニアル世代は世代別で労働人口を見てみると、これまでで最も多い世代になります。アメリカには8,000万人もいて、これはベビーブーマー世代を約400万人以上も上回ります。2025年までには、働く人の4人のうち3人はミレニアル世代になります。
単に労働人口が多いからというわけではありませんが、すでに彼らは職場に変化をもたらしています。物事の進め方に意見を出したがり、上司は自分たちから学べることもあるというのです。そんな彼らが求めるリーダー像は、オープンで明瞭、正直でコミュニケーション力があり、誠実さと透明性を持って協力する人間。
02.
上司は相談できる人
ミレニアル世代は知識を与えてくれ、サポートしてくれるリーダーの下で成長し、強制的に仕事を押し付けてくるような人は回避しようとします。制圧しようとすれば間違いなく論破され、他者と協力できて決定力のあるリーダーこそが、彼らの生産性や持続性をサポートできるでしょう。彼らが支持するのは縦社会ではなく、フラットに近い関係。
また、彼らは自分たちのアイデアなどに価値を見出して欲しいとしながらも、継続的なフィードバックや価値あるキャリアアドバイスを積極的に求めてくるのです。
03.
我慢するくらいなら会社を辞める
ミレニアル世代にとって、価値に合わせた労働文化は最も重要なこと。「Bentley University」の研究によると、ミレニアル世代の95%が会社の論理が重要な要因だとしていて、4分の1に近い人が、雇用者の方針に注意を払っているとのことです。
彼らは社会的、文化的な変化に順応できることに誇りを持っています。そして、それを会社側にもしてもらいたいと期待しているのです。
もし会社が社会的にポジティブなインパクトをもたらさない、もしくはそれ以下であれば、かつては「我慢する」がおそらく答えだったと思いますが、彼らはその逆。「会社を辞めることもいとわない」という選択を取ります。
04.
注文が多いだけじゃない
仕事は時間外でもやる
ミレニアル世代はどのようにしていつ働くかを、決めつけられるのが好きではありません。彼らが一番の心配事としてあげるのは、医療保険よりも柔軟性。実際、ミレニアル世代の45%がより良い柔軟性と引き換えなら、「大幅に給料をカットされてもいい」としています。
これは大部分の人が、柔軟性がある環境のほうが生産性を高められると考えているからです。さらに、Bentley Universityが行った研究によれば、ほとんどのミレニアル世代は時間外でも(遠隔での業務も含め)メールチェックをするということです。
全体的にミレニアル世代は変化や、自分のことを聞いてもらうことを望んでいますが、それは生産性を高めるためであって、芯があるように見えます。
ミレニアル世代のユニークな仕事への考え方は、これから私たちの働き方をどんどん変えていきそうです。